1911年
南北朝正閏問題: 読売新聞が社説で国定教科書における南北朝並立の記述を批判、いずれの皇統が正当かをめぐり帝国議会での論争に発展。
1911年1月19日、読売新聞が国定教科書の南北朝並立表記を社説で批判し、皇統正統性をめぐる論争が帝国議会で繰り広げられた。
当時、教育勅語に基づく国定教科書では南北朝時代の歴史が両朝並立として記述されていました。読売新聞は1月19日の社説でこれを批判し、どちらの皇統が正統かを明確にすべきだと主張しました。この論調は保守派と革新派の間で激しい論争を巻き起こし、帝国議会での調査や審議にまで発展しました。歴史教育の在り方や学問の自由をめぐる問題として社会的な関心が高まり、教育制度改革の議論に影響を与えました。最終的には政府や文部省の対応が注目され、戦後の歴史教育にも影響を与える重要な前例となりました。
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