1893年
ローマン・インガルデン
(1893 - 1970)
哲学者
哲学者
ポーランドの哲学者。現象学を基礎に存在論や美学を研究し、文学作品の本質などを論じた。
1893年にポーランド東部で生まれたインガルデンは、フッサールの下で厳密な現象学的手法を習得した。
彼は意識の意向性や本質認識の問題に焦点を当て、存在論や認識論にも大きな貢献をした。
特に美学の分野では「文学作品の本質」に関する考察で知られ、観照者と作品との関係性を詳細に分析した。
学界ではハイデガーやメルロ=ポンティとの対話を通じて議論を深化させた。
戦後はヤギェウォ大学などで教鞭を執り、多くの後進を育成した。
1970年に没し、その思想は現象学研究の重要な一角を成している。
1893年
ローマン・インガルデン
哲学者
1970年