02月29日の命日 - 科学者・研究者

1712年

ヨハン・コンラート・パイヤー

(1653 - 1712)

解剖学者

スイスの解剖学者。小腸のパイエル板を発見した。

ヨハン・コンラート・パイヤー（1653-1712年）はスイス出身の解剖学者・医学者です。1677年の論文で小腸に存在するリンパ組織「パイエル板（Peyer’s patches）」を初めて記述しました。彼の研究は消化器系のリンパ学的理解に重要な貢献を果たしました。また、解剖学研究の手法改良にも取り組み、多くの解剖学図譜を作成しました。バーゼル大学で教鞭を執り、後進の医学者育成にも努めました。彼の業績は今日の腸免疫学研究の基礎となっています。

1712年ヨハン・コンラート・パイヤー英語版 1653年

1744年

ジョン・デサグリエ

(1683 - 1744)

科学者

イギリスの自然哲学者・技術者。ロイヤル・ソサエティで活躍。

ジョン・デサグリエ（1683-1744年）はイギリスの自然哲学者・発明家です。ロンドン王立協会の会員として実験科学の普及に尽力し、公開実験会を主催しました。ニュートン力学の普及に貢献し、多くの科学機器を設計・改良しました。水力や蒸気機関の研究にも取り組み、工学的応用を模索しました。著書『Experimental Philosophy』などで実験的手法の重要性を説き、18世紀の科学革命を支えました。科学教育の先駆者として後進の育成にも力を注ぎました。

1744年ジョン・デサグリエ 1683年

1904年

アンリ・J・ペロタン

(1845 - 1904)

天文学者

ニース天文台で活躍したフランスの天文学者。

1845年に生まれたアンリ・J・ペロタンはニース天文台で活躍し、小惑星や彗星の精密観測を行いました。彼の天体位置計算は19世紀末のフランス天文学を牽引し、天文表作成に大きく貢献しました。天体写真技術にも意欲的で、撮影された写真を用いて惑星や月面の詳細な研究を進めました。これらの研究成果は後進の観測技術発展に寄与し、多くの論文として発表されました。1904年に没し、その功績は天文学史に深く刻まれています。

1904年アンリ・J・ペロタン 1845年

1932年

ジュゼッペ・ヴィタリ

(1875 - 1932)

数学者、ヴィタリ集合・ヴィタリの被覆定理考案者

数学者ヴィタリ集合・ヴィタリの被覆定理考案者

ヴィタリ集合やヴィタリの被覆定理を提唱したイタリアの数学者。

1875年にイタリアで生まれたジュゼッペ・ヴィタリは集合論と測度論の基礎を築いた数学者です。1905年にヴィタリ集合の概念を導入し、ルベーグ測度の限界を示しました。さらに抽象解析において重要なヴィタリの被覆定理を考案し、関数解析や微分方程式の理論発展に寄与しました。彼の研究は現代の実解析や測度論における礎となり、多くの学者に影響を与えました。1932年に没するまで精力的に研究を続け、その功績は数学史に深く刻まれています。

ジュゼッペ・ヴィタリヴィタリ集合ヴィタリの被覆定理 1875年

1968年

ヒューゴー・ベニオフ

(1899 - 1968)

地震学者

地震波研究と観測技術の開発で知られるアメリカの地震学者。

1899年に生まれたヒューゴー・ベニオフは、地震波形の解析と観測網の整備に貢献しました。長距離地震観測網を構築し、地震波の伝播メカニズム解明に尽力。特に沈み込み帯での地震活動の研究を進め、『ベニオフ帯』の概念を提唱。地震学の基礎を築き、災害予測と防災研究の発展に寄与しました。 1968年2月29日に逝去しました。

ヒューゴー・ベニオフ地震学者 1899年

2004年

斎藤美津子

(1925 - 2004)

コミュニケーション学者、同時通訳者、国際基督教大学名誉教授

コミュニケーション学者同時通訳者国際基督教大学名誉教授

コミュニケーション学の研究者であり、国際基督教大学名誉教授。

1925年に生まれ、同時通訳者として国際会議に従事した。コミュニケーション学を専門とし、異文化間交流の研究で知られた。1970年代に国際基督教大学に着任し、多くの学生を指導した。研究成果は学術論文や著書で発表され、国内外で高い評価を受けた。退官後も名誉教授として教育・研究に関わり、2004年に逝去した。

斎藤美津子国際基督教大学 1925年

2016年

岩井宏實

(1932 - 2016)

民俗学者、元帝塚山大学学長、国立歴史民俗博物館名誉教授、大分県立歴史博物館顧問

民俗学者元帝塚山大学学長国立歴史民俗博物館名誉教授大分県立歴史博物館顧問

日本の民俗学者として学界を牽引し、博物館運営にも尽力した研究者。

岩井宏實（1932年 - 2016年2月29日）は、日本の民俗学者。帝塚山大学学長や国立歴史民俗博物館名誉教授を歴任し、後進の育成に努めた。大分県立歴史博物館顧問として地域の歴史資料の保存と公開に貢献。研究領域は地域社会の伝承や祭祀など多岐にわたり、詳細なフィールドワークで知られる。 2016年2月29日に逝去した。

岩井宏實帝塚山大学国立歴史民俗博物館大分県立歴史博物館 1932年

2020年

フィオナ・マッカーシー

(1940 - 2020)

伝記作家、文化史家

伝記作家文化史家

フィオナ・マッカーシー（1940-2020）は、イギリスの伝記作家・文化史家。美術・デザイン史に関する重厚な著作で知られる。

フィオナ・マッカーシーは1940年生まれの英国出身の伝記作家・文化史家。美術家やデザイナーの生涯を丁寧に再現した伝記を多数執筆し、綿密な資料調査と深い洞察力が高く評価されました。ウィリアム・モリスやチャールズ・レニー・マッキントッシュといった巨匠をテーマにした著作で一般読者にも学術的成果を広めました。学術的厳密さと読みやすさを両立させた筆致が特徴で、文化史研究に新たな視点をもたらしました。 2020年2月29日に逝去しました。

フィオナ・マッカーシー英語版 1940年

2024年

もろさわようこ

(1925 - 2024)

女性史研究家

もろさわようこ（1925-2024）は、日本の女性史研究家。女性の社会史に関する先駆的な研究で知られる。

もろさわようこは1925年生まれの女性史研究家。日本社会における女性の地位、労働、文化の変遷をテーマに幅広いフィールドワークと文献調査を実施。大学や研究機関で教鞭を執り、多くの論文や著書を発表し、日本のフェミニズム史研究に大きな影響を与えました。女性の視点から歴史を再評価する先駆的なアプローチで後続の研究者にも道を拓きました。 2024年2月29日に逝去しました。

2024年もろさわようこ 1925年

2024年

デヴィッド・ボードウェル

(1947 - 2024)

映画史家、映画理論家

映画史家映画理論家

1947年生まれ。映画史や映画理論の研究で国際的に評価されている学者。

デヴィッド・ボードウェルは1947年に生まれ、映画史および映画理論の分野で多大な功績を残した。特にハリウッド映画の編集・撮影・ストーリーテリングの分析で知られ、映像表現の理論的基盤を築いた。数多くの論文や書籍を執筆し、学生や研究者に広く影響を与えた。映画芸術の構造や視覚スタイルを分析する手法を提唱し、学問領域の確立に貢献した。文学作品と同様に映画をテクストとして読み解くアプローチを普及させた。国際的にセミナーや講演を行い、映像研究の教育・普及に努めた。現在も映画批評や学術雑誌への寄稿を続けている。

デヴィッド・ボードウェル 1947年