03月04日の誕生日 - 科学者・研究者

1741年

カシミーロ・ゴメス・オルテガ

(1741 - 1818)

医師、植物学者、薬物学者

医師植物学者薬物学者

スペインの医師・植物学者・薬物学者として活躍した学者。

カシミーロ・ゴメス・オルテガはマドリード大学で医学を学び、後に医学教授として教壇に立った。王立植物園の監督および薬草学の研究を通じて多くの薬用植物の分類と利用法を体系化した。彼の著作は18世紀の植物学と薬物学の発展に寄与し、欧州各地で参照された。スペイン学士院の会員として学術交流を促進し、後進の育成にも尽力した。 1818年に没するまで、生涯を通じて学術研究と教育に献身した。

1741年カシミーロ・ゴメス・オルテガ 1818年

寛政5年1月22日

大塩平八郎

(1793 - 1837)

儒学者、大坂町奉行所与力

儒学者大坂町奉行所与力

江戸時代の儒学者であり、大坂町奉行所与力としても活動した人物。

大塩平八郎は儒学を修めた学者で、幕府の与力として大坂町奉行所に勤めた。 1837年の天保の大飢饉時には幕府の対応に不満を抱き、私財を投じて救済活動を行った。最終的には大塩の乱を起こし、貧困層の窮状を訴えようとしたが鎮圧され自害した。彼の行動は後の救貧思想や社会運動に影響を与え、維新期の改革家たちに評価された。学問と実践を重んじた姿勢は現在も多くの研究者に注目されている。

1793年寛政 1月22日大塩平八郎儒学者与力 1837年

1822年

ジュール・アントワーヌ・リサジュー

(1822 - 1880)

数学者、物理学者

数学者物理学者

19世紀フランスの数学者・物理学者。リサジュー曲線の発見で知られる。

ジュール・アントワーヌ・リサジューは1822年にフランスで生まれ、数学と物理学を専攻した。音響波動や振動の研究を行い、二つの直交振動を組み合わせたリサジュー曲線を発見した。これらの曲線は音の位相差や周波数比を視覚的に表現する手法として今日でも用いられている。パリ大学教授として多くの学生を指導し、19世紀の科学発展に貢献した。 1880年に没し、後世の物理学・数学研究に大きな影響を残した。

1822年ジュール・アントワーヌ・リサジュー数学者物理学者 1880年

1863年

レジナルド・インズ・ポコック

(1863 - 1947)

動物学者

イギリスの動物学者。熱帯動物の分類と研究で知られる。

レジナルド・インズ・ポコックは1863年に生まれ、ケンブリッジ大学で動物学を学んだ。主にクモ類や甲殻類の分類研究を行い、多くの新種を記載した。自然史博物館で標本収集と展示を担当し、博物学の普及に貢献した。学界では博物地理学や進化論的観点からの研究でも評価を得た。 1947年に死去し、20世紀初頭の動物学界に大きな足跡を残した。

1863年レジナルド・インズ・ポコック動物学者 1947年

1890年

ノーマン・ベチューン

(1890 - 1939)

医師

カナダの医師・医療改革者。戦地での外科手術と血液輸送技術を革新した。

ノーマン・ベチューンは1890年生まれのカナダ人医師で、整形外科および輸血技術の研究で知られる。スペイン内戦では前線に赴き移動式血液輸送ユニットを開発し、多くの負傷兵を救った。1938年には中国に派遣され、中国共産党軍の医療活動に従事しながら輸血システムを確立した。医師としての献身ぶりは中国でも称賛され、文化大革命期には英雄視された。1939年に救援中に敗血症で亡くなったが、その人道的精神は国際的に評価され続けている。

1890年ノーマン・ベチューン医師 1939年

1892年

ニコライ・コンドラチエフ

(1892 - 1938)

経済学者

ソビエト連邦の経済学者。長期景気循環（コンドラチェフ・サイクル）理論で知られる。

ニコライ・コンドラチエフは1892年にロシア帝国で生まれた経済学者で、資本主義経済における約50年周期の長期景気循環を提唱した。著書『大循環の長波』でその理論を発表し、経済史と統計学を駆使して実証を行った。スターリン時代の粛清によって1930年代に逮捕され、1938年に獄中死した。晩年には公職追放されながらも、後世の経済学に大きな影響を与えた。死後はソビエト連邦で名誉回復され、その理論は現代でも注目され続けている。

1892年ニコライ・コンドラチエフ経済学者 1938年

1898年

ジョルジュ・デュメジル

(1898 - 1986)

比較神話学者、言語学者

比較神話学者言語学者

フランスの比較神話学者・言語学者。インド・ヨーロッパ三機能説で著名。

ジョルジュ・デュメジルは1898年にフランスで生まれた比較神話学者と言語学者で、インド・ヨーロッパ語族研究の先駆者である。三機能説として知られる社会構造の理論を提唱し、神話や宗教儀礼を法・戦争・生産の三つの機能に分類した。パリ大学やコレージュ・ド・フランスで教鞭を執り、多くの門下生を育成した。主著には『神話と社会』『古代ローマの信仰』などがあり、幅広い比較研究が高く評価された。1986年に没し、現代神話学の基礎を築いた人物として知られている。

ジョルジュ・デュメジル比較神話学者言語学者 1986年

1904年

ジョージ・ガモフ

(1904 - 1968)

理論物理学者

ソ連出身の理論物理学者で、ビッグバン理論の発展に大きく貢献。一般向け科学書でも親しまれた。

1904年にロシアで生まれ、理論物理学と宇宙論の研究を行った。量子トンネル効果やアルファ崩壊の理論を発展させた。ビッグバン理論の基礎を築き、宇宙マイクロ波背景放射の予言で知られる。遺伝暗号の数理モデルを提案し、生物学にも貢献した。科学普及書『Mr.トンプキンズ』シリーズで一般向けにも幅広く著述。

1904年ジョージ・ガモフ理論物理学者 1968年

1909年

赤松啓介

(1909 - 2000)

民俗学者

日本各地の民俗文化を系統的に研究した民俗学者。伝承保存に尽力。

1909年に生まれ、京都大学で民俗学を学ぶ。卒業後は各地の民間伝承や祭りの調査を精力的に実施。民間信仰や伝統行事の記録をまとめ、多くの論文と著作を発表。文化財保護や地域振興の視点から、現代社会への民俗学的提言を行った。 2000年に没するまで、日本民俗学の発展に大きく貢献した。

1909年赤松啓介民俗学者 2000年

1914年

佐藤晃一

(1914 - 1967)

ドイツ文学者

ドイツ文学の研究者として活躍した日本の文学者。翻訳と評論で知られる。

1914年に生まれ、ドイツで文学と哲学を学ぶ。帰国後は大学教授としてゲーテやシラーの研究に従事。独文学の翻訳を多数手掛け、日本に紹介。西洋文学の思想的背景を解説した評論も発表。 1967年に没するまで、学術界に多大な影響を与えた。

1914年佐藤晃一ドイツ文学者 1967年

1916年

ハンス・アイゼンク

(1916 - 1997)

心理学者

イギリスを拠点に活躍した心理学者。性格理論の大家として著名。

1916年にドイツで生まれ、幼少期にイギリスへ移住。実験心理学の手法で性格特性と知能の研究を推進。外向性・神経質性などを軸とする理論体系を確立。筑波大学やロンドン大学で教育・研究に従事し、多数の論文を発表。 1997年に逝去するまで、心理測定法の発展に大きく貢献した。

1916年ハンス・アイゼンク心理学者 1997年

1923年

永井道雄

(1923 - 2000)

教育社会学者

1923年永井道雄教育社会学者 2000年