1853年

ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『椿姫』が、ヴェネツィアのフェニーチェ座で初演。

ヴェルディの傑作オペラ『椿姫』がヴェネツィアで初演され、大成功を収めました。
1853年3月6日、ヴェネツィアのフェニーチェ座でジュゼッペ・ヴェルディ作曲の『椿姫』が初めて舞台にかけられました。原作はアレクサンドル・デュマ・フィスの小説『椿姫』で、主役マルグリットを演じたファニー・サルヴィーニ=ドナテッリの繊細な表現が注目を集めました。音楽的には美しいアリアや二重唱が散りばめられ、ロマン主義オペラの金字塔とされます。初演当初は批評家の評価が分かれながらも、観客の支持を得て後に世界中のオペラハウスで上演されるようになりました。この作品はその後のイタリア・オペラ史に多大な影響を与え続けています。
1853年 ジュゼッペ・ヴェルディ 椿姫 ヴェネツィア フェニーチェ座
1897年

東京・神田錦町の錦輝館(きんきかん)で、日本初の映画の興行が行われる。

日本初の映画興行が錦輝館で行われ、映像文化の幕開けとなりました。
1897年3月6日、東京神田錦町の錦輝館で外国製シネマトグラフによる日本初の映画一般興行が開催されました。観客は動く映像に驚きと興奮を覚え、新聞報道で大きく取り上げられました。この興行は日本における映画館の原型を示す出来事で、後の映画興行の普及に繋がりました。上映された作品は短い記録映像や風景画面が中心でしたが、その影響は大きく、国内での映像制作技術の発展を促しました。以降、日本各地で映画館が誕生し、国産映画の制作が本格化していきました。
1897年 錦輝館 映画
1975年

ケネディ大統領暗殺事件を撮影した8ミリフィルム「ザプルーダー・フィルム」が初めてテレビ放映される。

ケネディ暗殺を捉えた「ザプルーダー・フィルム」が初めてテレビ放映され、衝撃を与えた。
「ザプルーダー・フィルム」はジョン・F・ケネディ大統領暗殺時にエイブラム・ザプルーダーが撮影した8ミリ映像であり、1975年3月6日に初めてテレビ放送された。ABCテレビが所有権を取得し、事件解明に直結する映像資料を公開したことは大きな衝撃をもたらした。この映像は暗殺直前から直後までをほぼ連続して記録し、後の暗殺研究や公的調査にも決定的な証拠として用いられた。放映後は陰謀論も含めて国民的議論を呼び起こし、映像メディアの社会的影響力を改めて示した。
ケネディ大統領暗殺事件 ザプルーダー・フィルム