03月07日の誕生日 - 科学者・研究者

1765年

ニセフォール・ニエプス

(1765 - 1833)

発明家

世界初の写真を撮影した、写真術の先駆者であるフランスの発明家。

ジョゼフ・ニセフォール・ニエプスは1765年にフランスで生まれ、写真術の基礎を築いた発明家である。1826年頃にヘリオグラフィと呼ばれる技法を開発し、世界最古の定着写真とされる「窓からの眺め」を撮影した。ニエプスは蝋板感光法や油画との融合を試み、記録媒体としての写真の可能性を探求した。ルイ・ダゲールと共同研究を行ったが、経済的理由から自身の方法を断念し、ダゲールと決別した。1833年に没したが、その功績は写真発明史に不朽の足跡を残している。

1765年ニセフォール・ニエプス発明家 1833年

1788年

アントワーヌ・セザール・ベクレル

(1788 - 1878)

科学者

フランスの電気化学や電気分解の研究で知られる科学者。

1788年にパリで生まれ、電気化学のパイオニアとして活躍した。電気分解の法則を発見し、後の電気化学の発展に大きく寄与した。複合物の電気反応に関する研究を行い、その成果は電気技術の基礎となった。物理学者アンリ・ベクレルの祖父としても知られる。1878年に永眠し、その功績は後世に受け継がれている。

1788年アントワーヌ・セザール・ベクレル科学者 1878年

1792年

ジョン・ハーシェル

(1792 - 1871)

天文学者

イギリスの博物学者で天文学や写真術の先駆者。

1792年にイギリスで生まれたウィリアム・ハーシェルの息子。天文学では恒星の観測や南半球の星表作成に貢献した。数学や光学の研究も行い、写真術の初期発展にも関与した。化学や音楽理論など幅広い分野で活躍した博物学者として知られる。1871年にこの世を去った。

1792年ジョン・ハーシェル天文学者 1871年

1837年

ヘンリー・ドレイパー

(1837 - 1882)

天文学者

アメリカの天文学者・写真家で天体写真の先駆者。

1837年にアメリカで生まれ、天体写真の技術を確立して星雲や星団の撮影に成功した。ドレイパーカタログと呼ばれる恒星スペクトルの分類体系を構築した。写真化学の研究も行い、天文学と写真術の融合に貢献した。ニューヨーク州立大学で教鞭を取り、後進の育成にも努めた。1882年に逝去。

ヘンリー・ドレイパー 1882年

1849年

ルーサー・バーバンク

(1849 - 1926)

植物学者、園芸家

植物学者園芸家

アメリカの植物学者・園芸家で、800品種を超える作物の育種に成功した「植物の魔術師」。

ルーサー・バーバンクは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したアメリカの植物学者・園芸家です。800品種以上の作物品種を開発し、特に「バーバンクポテト」で知られています。独自の交配実験で耐病性や収量の高い品種を作り、農業生産性の向上に大きく貢献しました。民間での研究を重視し、幅広い一般向けの講演や著作を通じて園芸普及にも尽力しました。彼の業績は後の遺伝学研究にも影響を与え、今日の植物育種の基礎を築きました。

1849年ルーサー・バーバンク植物学者園芸家 1926年

1857年

ユリウス・ワーグナー＝ヤウレック

(1857 - 1940)

内科医

オーストリアの内科医で、マラリア熱を用いた熱療法を開発しノーベル賞を受賞。

ユリウス・ワーグナー＝ヤウレックは、オーストリア出身の内科医で、強度梅毒の治療法として意図的にマラリア感染を用いる熱療法を開発しました。1927年にこの業績によりノーベル生理学・医学賞を受賞し、精神疾患や感染症研究の先駆者として知られています。ウィーン大学で医学を学び、臨床研究と教育に従事しました。彼の方法は当時の治療選択肢を大きく広げ、多くの患者の命を救いました。一方で感染症リスクを伴う治療法として後の抗生物質開発と共に廃れていきましたが、医学史における重要な転換点となりました。

1857年ユリウス・ワーグナー＝ヤウレック内科医 1940年

1873年

田中萃一郎

(1873 - 1923)

歴史学者、東洋史学者

歴史学者東洋史学者

日本の東洋史学者で、アジア地域の史料研究に取り組んだ研究者。

田中萃一郎は、日本の歴史学者で、特に東洋史の研究を専門としました。京都帝国大学などで教鞭を執り、古代中国や朝鮮半島の史料研究に取り組みました。考古学的知見を取り入れた学際的なアプローチで、日本とアジア諸地域との歴史的つながりを明らかにしました。主要著作は東洋史学の基礎文献として評価され、若くして夭折しましたが、その学術成果は後の歴史学研究に影響を与えました。

1873年田中萃一郎 1923年

1899年

チャールズ・ソーンスウェイト

(1899 - 1963)

地理学者

アメリカの地理学者で、気候区分の提案で知られる。

1899年に生まれ、水循環や気候学の研究に従事した。独自の水収支に基づく気候区分を提唱し、地理学・環境学の分野に新たな視点をもたらした。研究成果は各国で引用され、現代の気候モデルにも影響を与えている。1963年に没。

チャールズ・ソーンスウェイト地理学者 1963年

1900年

フリッツ・ロンドン

(1900 - 1954)

物理学者

ドイツ出身の物理学者。超流動・超伝導理論の先駆者。

1900年に生まれ、量子力学と低温物理学の研究で知られる。兄ハインツ・ロンドンとともに超伝導現象を理論的に解明し、「ロンドン方程式」を提唱した。彼の理論は現代物理学の基礎となり、超流動や超伝導研究に大きな影響を与えた。1954年に没。

1900年フリッツ・ロンドン物理学者 1954年

1900年

ハーバート・ジョージ・ブルーマー

(1900 - 1987)

社会学者

アメリカの社会学者。象徴的相互作用主義を提唱し、社会学理論に大きな影響を与えた。

1900年にアメリカ・ミズーリ州で出生し、シカゴ大学で社会学を研究。象徴的相互作用主義の概念を提唱し、個人間の微細な交流を分析する手法を確立。主要著作に『Symbolic Interactionism: Perspective and Method』などがあり、社会心理学にも貢献。都市社会学や日常生活の研究を発展させ、多くの研究者に影響を与えた。 1987年に逝去した。

ハーバート・ジョージ・ブルーマー社会学者 1987年

1926年

萩原延壽

(1926 - 2001)

歴史家

日本の歴史家。日本史研究に携わった。

1926年萩原延壽歴史家 2001年

1930年

スタンリー・ミラー

(1930 - 2007)

化学者

アメリカの化学者。ミラー・ユーリー原始スープ実験で生命の起源研究に大きな影響を与えた。

1930年3月7日生まれ。1953年にハロルド・ユーリーと共同で原始スープ実験を行い、アミノ酸をはじめとする有機分子の合成に成功。生命の起源研究の礎を築き、オルガニックケミストリーや宇宙化学の発展に寄与した。大学教員として後進の育成にも努め、多数の論文を発表。2007年に逝去したが、その業績は今も科学界で高く評価されている。

スタンリー・ミラー化学者 2007年