03月19日の誕生日 - 科学者・研究者

1782年

ヴィルヘルム・フォン・ビーラ

(1782 - 1856)

天文学者

オーストリアの軍人でありながら彗星研究で知られる天文学者。ビエラ彗星の発見者。

ヨハン・フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・ビーラは1782年に生まれ、オーストリア軍に仕えた。軍人としての経歴を持ちながら、天文学への情熱から観測を行い、1832年にビエラ彗星（3D/Biela）を発見した。その発見は周期彗星研究に大きく貢献し、後にその彗星の分裂現象が注目された。また、天文観測所の設立や天文図の作成にも携わり、19世紀の天文学発展に寄与した。 1856年に没するまで、軍務と科学研究を両立させた稀有な人物として知られる。

1782年ヴィルヘルム・フォン・ビーラ天文学者 1856年

1799年

ウィリアム・ドーズ

(1799 - 1868)

天文学者

「イーグルアイ」の異名を持つ英国の天文学者。複数星観測で名声を博しました。

ウィリアム・ラター・ドーズは1799年に生まれ、卓越した視力から「イーグルアイ」の愛称で呼ばれた。彼は主に二重星の観測と測定に注力し、数百の二重星を記録した。また、天文詩人としても知られ、天体観測の魅力を広く紹介した。マンチェスター天文協会の設立に関わり、アマチュア天文家の育成にも貢献した。 1868年に没するまで、観測技術の向上と天文学普及に尽力した。

1799年ウィリアム・ドーズ 1868年

1832年

ヴァーンベーリ・アールミン

(1832 - 1913)

東洋学者、旅行者

東洋学者旅行者

ハンガリー出身の東洋学者・旅行者。中東や中央アジアを精力的に探訪した。

ヴァーンベーリ・アールミンは1832年にハンガリーで生まれた。東洋学者として中央アジアやオスマン帝国を数度にわたり探訪。ペルシア語やトルコ語に深い造詣を持ち、現地の宗教儀式に参加。旅行記を通じて西洋に中東文化を紹介し、学術界に新たな視点を提供。ブダペスト大学で東洋語講座を開設し、後進の育成にも尽力した。

1832年ヴァーンベーリ・アールミン東洋学者 1913年

1848年

ジョージ・ロマネス

(1848 - 1894)

生物学者

進化生物学者。ダーウィンの思想を継承し比較心理学を創始した。

ジョージ・ロマネスは1848年に生まれ、生物学者として進化論を研究。チャールズ・ダーウィンの思想を継承し、比較心理学の基礎を築いた。『動物の知能』などの著作を通じて動物行動の知的側面を探究。オックスフォード大学などで教鞭を執り、学会活動も活発に行った。 1894年に没し、進化生物学と心理学の融合を試みた先駆者とされる。

ジョージ・ロマネス生物学者 1894年

1855年

デイヴィッド・ペック・トッド

(1855 - 1939)

天文学者

アメリカの天文学者。日食観測や天体写真の先駆者。

デイヴィッド・ペック・トッドは1855年に生まれ、アメリカの天文学者。日食観測や天体写真の研究で知られ、1870年にペルーへの観測隊に参加。ラドクリフ天文台などで働き、詳細な星図を作成した。ヴァッサー大学の天文学教授として後進の教育にも尽力。 1939年に没し、19世紀後半から20世紀初頭の天文観測技術の発展に貢献した。

1855年デイヴィッド・ペック・トッド 1939年

1883年

ウォルター・ハース

(1883 - 1950)

化学者

イギリスの化学者。炭水化物とビタミンCの研究でノーベル化学賞を受賞した。

ウォルター・ノーマン・ホーアス（1883-1950）は英国の化学者で、糖質化学の研究で知られています。 1937年にビタミンCの構造解析と糖質化学への貢献によりノーベル化学賞を受賞しました。特にビタミンC（アスコルビン酸）の合成に成功し、栄養化学の発展に大きく寄与しました。また多くの研究者を育成し、学術界への影響力も強く残しました。彼の研究は今日の生化学や医薬品開発の基盤となっています。

1883年ウォルター・ハース化学者 1950年

1893年

ヘンリー・ギルマン

(1893 - 1986)

化学者

有機金属化学の先駆者として知られるアメリカの化学者。

1893年にカリフォルニア州で生まれ、有機金属化学の研究に従事した。1920年代にリチウム有機化合物を用いたギルマン試薬を開発し、有機合成化学に革命をもたらした。アメリカ化学会会長も務め、多数の学術論文や教科書を執筆した。1950年代以降も触媒反応や有機合成法の研究を続け、数々の後進を育成した。1986年に没し、その業績は現在も有機化学の基礎として活用されている。

1893年ヘンリー・ギルマン化学者 1986年

1900年

フレデリック・ジョリオ＝キュリー

(1900 - 1958)

物理学者

人工放射能の発見でノーベル賞を受賞したフランスの物理学者。

1900年にパリで生まれ、イレーヌ・ジョリオ＝キュリーと共に人工放射能を発見した。1935年にノーベル化学賞を受賞し、自然界に存在しない放射性同位体を生成する研究を確立した。第二次世界大戦中はレジスタンス運動にも参加した後、戦後は原子エネルギー委員会の委員長を務めた。原子力の平和利用や核軍縮の推進にも尽力し、国際的な科学協力を促進した。1958年に没し、その業績は現代物理学の礎となっている。

1900年フレデリック・ジョリオ＝キュリー物理学者 1958年

1910年

堀一郎

(1910 - 1974)

宗教学者

1910年堀一郎宗教学者 1974年

1911年

江口朴郎

(1911 - 1989)

歴史学者

1911年江口朴郎歴史学者 1989年

1927年

アレン・ニューウェル

(1927 - 1992)

人工知能研究者

アメリカの計算機科学者・人工知能研究の先駆者。認知心理学との融合を図った。

アレン・ニューウェルは1927年生まれのアメリカの計算機科学者であり、人工知能研究の先駆者。初期のAIプログラム「Logic Theorist」や「General Problem Solver」を開発し、人工知能と認知心理学の学際的研究を推進した。カーネギーメロン大学で認知アーキテクチャSOARを提唱し、その枠組みは今日のAI研究にも影響を与えている。多くの学術賞を受賞し、1992年に逝去した。

1927年アレン・ニューウェル人工知能 1992年

1943年

マリオ・モリーナ

(1943 - 2020)

化学者

メキシコ出身の化学者。環境保護への貢献で1995年にノーベル化学賞を受賞。

マリオ・モリーナは1943年3月19日メキシコシティ生まれの化学者。 1970年代にコロンビア大学で行った研究で、フロンガスが成層圏のオゾン層を破壊する機序を解明。この業績により1995年にシュレウッド・ローランドとともにノーベル化学賞を受賞。環境問題への意識向上と政策提言に尽力し、地球環境保護の先駆者と称された。 2020年に逝去したが、その研究は現在も国際的に影響を与え続けている。

1943年マリオ・モリーナ 2020年