03月25日の誕生日 - 科学者・研究者

1538年

クリストファー・クラヴィウス

(1538 - 1612)

数学者、天文学者

数学者天文学者

ドイツ生まれの数学者・天文学者。グレゴリオ暦改暦に大きく貢献した科学者。

イエズス会士として教育と研究に携わり、1572年からパドヴァ大学で教鞭をとった。グレゴリオ暦制定委員会の主要メンバーとして改暦計算を担当し、1582年のカトリック暦改革を支えた。天体観測や計算法の著作を多数執筆し、ヨーロッパ学術界に影響を与えた。『天球の測量法』などの著作は後世の天文学研究に基礎を築く。教育者としても知られ、多くの学生を育成した。

1538年クリストファー・クラヴィウス数学者天文学者 1612年

1818年

ヤコブ・ブルクハルト

(1818 - 1897)

歴史家

スイスの歴史家・文化史家で、ルネサンス研究の先駆者。

ヤコブ・ブルクハルトはスイス・バーゼル出身の歴史学者で、1858年に『イタリア・ルネサンスの文化』を発表し、近代文化史の基礎を築いた。鋭い観察眼と広範な知識を背景に、文化の多面的な分析を行った。彼の業績は芸術、政治、社会の相互関係を探求する視点を提供し、歴史学に新たな方法論をもたらした。バーデン大学などで教鞭を執り、多くの門弟を育てた。1897年に没。

1818年ヤコブ・ブルクハルト歴史家 1897年

1835年

アドルフ・ワグナー

(1835 - 1917)

経済学者

ドイツの歴史学派に属する経済学者で、ワグナーの法則で知られる。

アドルフ・ワグナーは1835年に生まれたドイツの経済学者で、公共支出と経済成長の関係を示す「ワグナーの法則」を提唱した。ライプツィヒ大学教授として多数の論文や著作を発表し、ドイツ歴史学派の中心人物として影響力を持った。1870年代以降は経済政策立案にも参画し、実践的な視点から理論を深化させた。財政学と政治経済学の融合を図った点で近代経済学に貢献した。1917年に没。

1835年アドルフ・ワグナー経済学者 1917年

1844年

アドルフ・エングラー

(1844 - 1930)

植物学者

ドイツの植物学者で、植物分類学のエングラー体系を確立した。

アドルフ・エングラーは1844年に生まれ、ベルリン植物園の学芸員やディレクターを務めた。彼は植物界を系統的に分類するエングラー体系を提唱し、Prantlと共に大著『Die natürlichen Pflanzenfamilien』を編纂した。世界各地の植物標本を収集・研究し、植物地理学や門分類学の発展に寄与した。植物学教育にも力を入れ、多くの学生を育成した。1930年に逝去。

1844年アドルフ・エングラー植物学者 1930年

1863年

サイモン・フレクスナー

(1863 - 1946)

病理学者、細菌学者

病理学者細菌学者

アメリカの病理学者・細菌学者で、ロックフェラー医学研究所の初代所長を務めた。

サイモン・フレクスナーは1863年に生まれ、ロックフェラー医学研究所の創設メンバーとして重要な役割を果たした。彼は細菌学と病理学の分野で多くの研究を行い、特にペスト菌やジフテリア毒素に関する研究で成果を上げた。後に医学研究所の初代所長に就任し、アメリカにおける近代医学研究の基盤を築いた。1946年に没するまで教育者としても数多くの医学者を育成した。

1863年サイモン・フレクスナー病理学者細菌学者 1946年

1865年

ピエール・ワイス

(1865 - 1940)

物理学者

フランスの物理学者で、ワイス分割構造の理論を提唱した。

ピエール・ワイスは1865年に生まれ、コレージュ・ド・フランスの教授として活躍した。強磁性体の磁化過程を説明するワイス分割構造（ドメイン理論）を提案し、物性物理学の発展に貢献した。彼の研究は磁気記録技術や磁気材料の設計に大きな影響を与えた。1940年に没するまで教育・研究の両面で後進の育成に尽力した。

ピエール・ワイス物理学者 1940年

1897年

佐々木吉郎

(1897 - 1970)

経営学者、明大経営学部・駒澤大学経営学部創設者、明治大学総長、札幌大学初代学長

経営学者明大経営学部・駒澤大学経営学部創設者明治大学総長札幌大学初代学長

日本の経営学者で、明治大学や駒澤大学の経営学部創設に尽力した教育者。

1897年に生まれ、東京帝国大学で経済学を学ぶ。戦前・戦後を通じて経営学の研究と教育に注力。明治大学経営学部や駒澤大学経営学部の設立に携わり学問基盤を築く。明治大学総長や札幌大学初代学長を歴任し、教育行政にも貢献。 1970年に逝去。

1897年佐々木吉郎明大経営学部駒澤大学明治大学札幌大学 1970年

1906年

A・J・P・テイラー

(1906 - 1990)

歴史家

イギリスの著名な歴史家。欧州の外交史を専門とし、その大胆な解釈で知られる。 BBCのテレビ番組でも活躍し、多くの読者に歴史を身近なものにした。

1906年に生まれ、ケンブリッジ大学で歴史学を修めた。欧州の外交史を中心に研究し、1961年の『第二次世界大戦の起源』などでセンセーショナルな論争を起こす。オックスフォード大学のレジアス教授として後進の育成に尽力し、緻密な文献分析で知られる。 BBCのテレビシリーズで歴史解説者として人気を博し、幅広い層に歴史への関心を広げた。 1990年に没し、その自由奔放な論争スタイルは現在も歴史研究に影響を与え続けている。

A・J・P・テイラー 1990年

1908年

ガブリエル・ターヴィル＝ピーター

(1908 - 1978)

文学・歴史研究者

イギリスの文学・歴史研究者。北欧文学やアイスランド・サガ研究の第一人者。オックスフォード大学で長年教鞭を執った。

1908年に生まれ、オックスフォード大学で中世北欧文学を専攻。 1953年の『アイスランド・サガの起源』は研究の金字塔とされる。ケンブリッジ大学やオックスフォード大学で教え、多くの学徒を世に送り出す。古典文献の精緻な分析と分かりやすい講義で知られ、一般向けの解説書も執筆。 1978年逝去後も、北欧文学研究の権威としてその業績は高く評価され続けている。

ガブリエル・ターヴィル＝ピーター 1978年

1909年

戸井田道三

(1909 - 1988)

能楽研究者

能楽の歴史と演目を専門に研究した日本の学者。能楽の伝承と普及に尽力。

1909年生まれの能楽研究者。能楽の古典文献や台本を丹念に調査し、解釈と批評を展開。全国の能楽資料を収集し、記録保存と復興活動に取り組んだ。主要な著作に能楽の歴史や演目をまとめた論文集がある。大学や研究機関で後進の指導にあたり、多くの研究者を育成。 1988年逝去。生涯を通じて伝統芸能の理解と普及に貢献した。

1909年戸井田道三 1988年

1914年

ノーマン・ボーローグ

(1914 - 2009)

農学者

アメリカの農学者。緑の革命の父と称され、高収量小麦の品種改良で飢餓人口の増加を抑制。 1970年にノーベル平和賞を受賞。

1914年に生まれ、農業経済学を学ぶ中で小麦の収量向上研究を開始。国際農業研究センターで高収量かつ耐病性に優れた小麦品種を開発。インドやメキシコなどでの普及により、飢餓問題の緩和に大きく貢献した。 1970年、ノーベル平和賞を受賞し、その後も世界各地で食糧安全保障の支援に携わる。 2009年逝去。緑の革命は現在も途上国の食糧事情改善に欠かせない技術とされる。

ノーマン・ボーローグ農学者 2009年

1926年

デレク・ビッカートン

(1926 - 2018)

言語学者

言語学者。クレオール言語研究の第一人者。

デレク・ビッカートンは1926年生まれの言語学者です。クレオール言語の起源と発展に関する研究で世界的に評価されました。言語生物プログラミング仮説を提唱し、言語獲得の理論に新たな視点をもたらしました。ハワイ語クレオールやパプアニューギニアのピジン英語などをフィールドワークで分析。著作『言語の生物学』などを通じて多くの研究者に影響を与え、2018年に逝去しました。

デレク・ビッカートン言語学者 2018年