04月08日の誕生日 - 科学者・研究者

1793年

カール・ヘンケ

(1793 - 1866)

天文学者

ドイツの天文学者。小惑星アストライアやイリスを発見した。

カール・ヘンケは1793年にドイツで生まれ、教員を務めながら天文観測を行った。1845年に小惑星5番目のアストライアを発見し、1847年には7番目のイリスを発見した。彼の発見は当時の天文学界に大きな衝撃を与えた。独学で観測機器を整え、精力的に研究を続けた。1866年に没し、小惑星研究の先駆者として知られている。

1793年カール・ヘンケ天文学者 1866年

1818年

アウグスト・ヴィルヘルム・フォン・ホフマン

(1818 - 1892)

化学者

ドイツの化学者。有機化学の基礎を築き、ホフマン反応を確立した。

アウグスト・ヴィルヘルム・フォン・ホフマンは1818年にドイツで生まれ、ギーセン大学やベルリン大学で化学を学んだ。1840年代にアニリン化合物の研究を進め、合成染料の発展に貢献した。王立化学協会の会長を務め、化学教育にも力を注いだ。ホフマン転位やホフマン脱離反応など、彼の名を冠した反応は有機化学の基礎として知られる。1892年に没し、近代化学の父の一人と称えられている。

1818年アウグスト・ヴィルヘルム・フォン・ホフマン化学者 1892年

1859年

エドムント・フッサール

(1859 - 1938)

数学者、哲学者

数学者哲学者

ドイツの数学者・哲学者。現象学の創始者として知られる。

エドムント・フッサールは1859年にチェコ生まれのユダヤ人家庭に生まれた。ケーニヒスベルク大学などで数学と哲学を学び、1900年代に現象学を提唱した。代表作『論理学研究』では意識の構造を厳密に分析し、哲学に科学的手法を導入した。『イデーン』などの著作を通じて現象学はヨーロッパ思想に大きな影響を与えた。弟子たちにはハイデッガーやレヴィナスなどがおり、その思想は今なお哲学の重要な潮流となっている。

1859年エドムント・フッサール数学者哲学者 1938年

1869年

ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシング

(1869 - 1939)

脳神経外科医

アメリカの脳神経外科医。近代神経外科の父と呼ばれる。

ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシングは1869年にアメリカで生まれ、神経外科医として医学界に革新をもたらした。彼は脳腫瘍の手術手技を確立し、精緻な止血法や顕微鏡手術の基礎を築いた。クッシング病として知られる下垂体腺腫の病態記述を行い、多くの研究論文を発表した。ジョンズ・ホプキンス病院で教育者としても活躍し、多くの後進を育成した。1939年の死去までに臨床と研究の両面で神経外科の発展に多大な貢献をした。

1869年ハーヴェイ・ウィリアムス・クッシング脳神経外科医 1939年

1887年

小原國芳

(1887 - 1977)

教育者

明治から昭和期にかけて活躍した日本の教育者。学校制度の整備や教師の養成に貢献した。

小原國芳は1887年に生まれ、戦前から戦後にかけて教育の分野で活動した。地方の中学校や師範学校で教壇に立ち、実践的な指導方法を取り入れた。教育行政の改革に関わり、カリキュラムの近代化や教員研修制度の充実を推進した。著書として教育方法論や学校経営に関する論文を発表し、後進の教育者に影響を与えた。1977年に亡くなるまで、日本の教育発展に尽力した。

1887年小原國芳教育者 1977年

1898年

禹長春

(1898 - 1963)

農学者

中国の農学者。作物育種や農業技術の研究を通じて食糧生産の向上に寄与した。

禹長春は1898年に生まれ、農学分野で教育者および研究者として活動した。品種改良や土壌改良に関する研究を行い、実用的な農業技術の開発に貢献した。大学で後進の指導にも携わり、中国の農業学界を牽引した。彼の研究成果は地域農業の生産性向上に役立ち、広く実践に生かされた。1963年に亡くなるまで、中国農業の発展に尽力した。

1898年禹長春農学者 1963年

1904年

ジョン・ヒックス

(1904 - 1989)

経済学者

イギリスの経済学者で、IS-LMモデルや一般均衡理論を確立したノーベル賞受賞者。

1904年にイングランドで生まれ、オックスフォード大学で経済学を研究した。1937年の著書『価値と資本』で一般均衡分析を体系化し、マクロ経済学の基礎を築いた。IS-LMモデルを導入し、政策分析の道具として広く普及させた。1972年にノーベル経済学賞を受賞し、後進の指導にも尽力した。1989年に逝去し、現代経済学に多大な影響を残した。

ジョン・ヒックス経済学者 1989年

1909年

信夫清三郎

(1909 - 1992)

政治学者、歴史学者

政治学者歴史学者

日本の政治学者・歴史学者で、近代日本の政治思想や憲政史を研究した学者。

1909年に生まれ、東京帝国大学で政治学を学んだ。戦後は日本の政党政治や選挙制度の研究に取り組み、多くの論文や著書を発表した。憲政史や政治思想史など幅広い分野を手がけ、後進の育成にも力を注いだ。大学教授として教育面でも貢献し、多数の研究者を輩出した。1992年に逝去し、その業績は社会科学の分野で高く評価されている。

1909年信夫清三郎政治学者歴史学者 1992年

1911年

メルヴィン・カルヴィン

(1911 - 1997)

化学者

アメリカの化学者で、光合成の炭素同化経路（カルビン回路）を解明したノーベル賞受賞者。

1911年にアメリカ・ミネソタ州で生まれ、カリフォルニア大学バークレー校で研究を行った。放射性炭素を用いた画期的な実験により、光合成における炭素固定過程を明らかにした。1961年にノーベル化学賞を受賞し、カルビン回路として知られる成果を残した。晩年まで学術活動を続け、後進の教育や研究機関の運営にも貢献した。1997年に逝去し、研究成果は植物生理学や生化学分野で現在も参照されている。

1911年メルヴィン・カルヴィン化学者 1997年

1935年

内田詮三

哺乳類学者、海洋学者、海洋博公園・沖縄美ら海水族館館長

哺乳類学者海洋学者海洋博公園・沖縄美ら海水族館館長

日本の哺乳類学者・海洋学者。海洋博公園・沖縄美ら海水族館の館長を務める。生態研究と展示企画で水族館の発展に貢献。

1935年に生まれる。哺乳類学と海洋学の分野で研究を続ける。沖縄美ら海水族館の館長として、展示内容や研究活動を統括。海洋生物の保護と環境教育に力を注ぐ。学術論文の執筆や講演活動も行い、広く認知されている。

内田詮三沖縄美ら海水族館