05月05日の誕生日 - 科学者・研究者

1780年

ミケーレ・テノーレ

(1780 - 1861)

植物学者

イタリアの植物学者で、植物分類学の発展に貢献した学者。

1780年にイタリア南部で生まれる。ナポリ大学で学び、植物分類学を研究。 1810年頃よりナポリ植物園の整備に尽力し、学術拠点を確立。多数の新種を記載し、Flora Napolitanaなどの論文を著す。 1861年に没し、その業績は植物学界に大きな影響を与えた。

1780年ミケーレ・テノーレ植物学者 1861年

1828年

アルベルト・マルト

(1828 - 1897)

天文学者

ドイツ生まれの天文学者。銀河団や小天体の発見で知られる。

1828年にドイツで生まれ、天文学を学んだ後、イギリスのダーラム天文台に勤務した。アイルランドのマークリー天文台では銀河や小惑星の観測を行い、多数の新天体を発見した。望遠鏡技術の改良に貢献し、観測データの整理と天体カタログの編纂を担当した。イギリス王立天文学会の会員として国際学会で研究発表を行い、天文学研究の発展に寄与した。1897年に没した後も、彼の観測成果は後世の研究者に活用され続けている。

1828年アルベルト・マルト天文学者 1897年

1829年

ヨハネス・ポンペ・ファン・メーデルフォールト

(1829 - 1908)

医師

オランダ出身の医師。明治初期の日本で西洋医学の普及に尽力。

1829年にオランダで生まれ、医学を学んだ後、幕末の1862年に幕府の依頼で来日した。長崎の蘭学伝習所で西洋医学を教授し、解剖学や外科手術技法を日本に伝えた。江戸開成所（現・東京大学）では西洋医学校の設立に尽力し、多くの日本人医師を育成した。病院建設や診療活動を通じて近代医療制度の基礎を築き、医学教育の普及に貢献した。1908年に帰国後間もなく死去した。

1829年ヨハネス・ポンペ・ファン・メーデルフォールト医師 1908年

1833年

フェルディナント・フォン・リヒトホーフェン

(1833 - 1905)

地理学者、探検家

地理学者探検家

ドイツの地理学者・探検家。『シルクロード』の概念を提唱。

1833年にプロイセンで生まれ、地質学と地理学を学んだ。1859年から数度にわたり中国や中央アジアを探検し、地形調査や地質観測を実施した。彼は初めて『シルクロード』という用語を用い、古代東西交易路の概念を確立した。ベルリン大学教授として後進を育成し、地理学の学術体系構築に寄与した。国際地理学会の設立にも参画し、世界的な地理学研究を推進した。1905年に没した。

1833年フェルディナント・フォン・リヒトホーフェン地理学者探検家 1905年

1833年

ラザルス・フックス

(1833 - 1902)

数学者

ドイツの数学者。複素関数論と微分方程式論に貢献。

1833年にバイエルン王国で生まれ、ミュンヘン大学やベルリン大学で数学を研究した。特に線形微分方程式と特異点の解析を行い、『フックスの定理』やフッホシアン方程式の基礎を築いた。黎明期の複素関数論に大きな影響を与え、代数的微分方程式の研究を促進した。帰国後はチューリヒ大学教授として後進の指導にあたり、数多くの優れた研究者を輩出した。1902年に没し、その業績は現代数学においても重要視されている。

ラザルス・フックス 1902年

1878年

佐々木隆興

(1878 - 1966)

医学者

1878年佐々木隆興医学者 1966年

1881年

橋本策

(1881 - 1934)

医師、病理学者、橋本病報告者

医師病理学者橋本病報告者

日本の医師・病理学者。橋本病を初めて報告したことで知られます。

1881年に東京で生まれた医師・病理学者です。 1912年に慢性甲状腺炎（後に橋本病と呼ばれる）についての論文を発表しました。この研究は自己免疫性疾患としての甲状腺病理の理解に大きく寄与しました。以後も病理学の教育・研究に尽力し、多くの医師を育成しました。 1934年に急性肺炎により惜しくも没し、その業績は現代医学でも高く評価されています。

1881年橋本策橋本病 1934年

1882年

金田一京助

(1882 - 1971)

言語学者

日本を代表する言語学者。方言研究や国語学の発展に大きく貢献しました。

1882年に東京で生まれ、フリードリヒ・マックス・ミュラーの影響を受けつつ言語学を学びました。日本各地の方言調査を行い、豊富なデータを収集・整理しました。代表的な著作に『方言学講義』や『日本語音韻論』があります。国語審議会委員としても活躍し、現代日本語の標準化にも寄与しました。多言語や日本語の歴史的変遷に関する研究は、後続の研究者に大きな影響を与えました。 1971年に89歳で逝去し、その学問的遺産は現在も継承されています。

1882年金田一京助言語学者 1971年

1882年

ダグラス・モーソン

(1882 - 1958)

探検家、地質学者

探検家地質学者

オーストラリア出身の探検家・地質学者。南極探検で重要な業績を残しました。

1882年にオーストラリアで生まれ、地質学と鉱物学を学びました。 1911年のオーストラリア南極探検隊の一員として参加し、南極大陸の沿岸部を探査しました。 1912年の冬にはひとりで極寒の荒野を踏破し、壊血病や食糧不足と戦いながら生還しました。地質学者としての研究も優れ、南極大陸の地質構造に関する報告は学術界に大きな影響を与えました。帰国後は大学教授として後進の指導にあたり、多くの探検家や学者を育てました。 1958年に没し、彼の名前は南極の山や海峡に刻まれています。

ダグラス・モーソン探検家地質学者 1958年

1892年

ドロシー・ギャロッド

(1892 - 1968)

考古学者

イギリスの考古学者。古石器時代研究の第一人者で、ケンブリッジ大学の教授を務めた。

ドロシー・ギャロッド（1892年5月5日生まれ）はイギリスの考古学者で、旧石器時代研究の先駆者です。ケンブリッジ大学で考古学の講座を開設し、同大学史上初の女性教授となりました。中東やヨーロッパ各地で遺跡発掘を指揮し、人類進化の理解に寄与しました。特にカンプティ遺跡など旧石器時代の重要な発見を多数報告しました。 1968年に死去するまで、考古学教育と研究に大きな足跡を残しました。

1892年ドロシー・ギャロッド考古学者 1968年

1894年

オーガスト・ドヴォラック

(1894 - 1975)

教育心理学者

アメリカの教育心理学者。DVORAK配列を共同開発した。

オーガスト・ドヴォラック（1894年5月5日生まれ）はアメリカの教育心理学者で、タイピング効率を高めるDVORAKキーボード配列を開発しました。ワシントン大学で教育心理学を研究し、運動技能の習得メカニズムに関する論文を発表。 1936年にドナルド・D・リーランドと共にDVORAK配列を提案し、タイピング速度と正確性の向上を実証しました。その後、キーボード配列の普及活動を行い、現在も一部のユーザーに支持されています。 1975年に死去し、その研究はヒューマンファクターズの分野に影響を与え続けています。

オーガスト・ドヴォラック教育心理学 1975年

1911年

市古貞次

(1911 - 2004)

国文学者

日本の国文学者。万葉集や古典文学の研究で著名な学者。

1911年に生まれ、古典日本文学の研究を専攻。万葉集や源氏物語など奈良・平安時代の文学を対象に、多くの論文と注釈書を発表。東京大学教授を務め、後進の育成にも力を注いだ。研究の成果は国文学研究資料館などで活用され、学界に広く影響を与えた。 2004年に没し、国文学研究の基礎を築いた功績は現在も高く評価されている。

1911年市古貞次国文学者 2004年