05月10日の誕生日 - 科学者・研究者

1727年

ジャック・テュルゴー

(1727 - 1781)

経済学者、財政家

経済学者財政家

18世紀フランスの経済学者・財政家。自由主義経済の先駆者。

1727年にパリで生まれ、フランス各地の産業と経済を調査して経済理論を深めた。1774年にルイ16世の財務総監に任命され、ギルド廃止や穀物自由取引などの大胆な改革案を提出した。特権階級の抵抗と王権の懸念により失脚したが、退任後も著述を通じて市場原理の重要性を説き続けた。その思想は後の古典派経済学に大きな影響を与えた。1781年に逝去した。

1727年ジャック・テュルゴー経済学者 1781年

1788年

オーギュスタン・ジャン・フレネル

(1788 - 1827)

物理学者

フランスの物理学者で、光の干渉現象の研究を通じて波動光学の基礎を築いた。

オーギュスタン・ジャン・フレネル（1788年5月10日生–1827年7月14日没）は、フランス出身の物理学者。ヤングの波動説を支持し、光の干渉・回折現象を数理的に解明した。フレネル方程式を導出し、干渉パターンを理論化して波動光学に多大な貢献を行った。さらに、フレネルレンズを発明し、灯台や顕微鏡など光学機器への応用で海運安全と科学技術の発展に寄与した。アラゴとの理論的論争を経てその有効性が認められ、現代の光学分野に欠かせない成果を残した。若くして没したものの、その業績は後世の物理学・工学に深く根付いている。

1788年オーギュスタン・ジャン・フレネル物理学者 1827年

1826年

ヘンリー・ソービー

(1826 - 1908)

地質学者

イギリスの地質学者で、岩石の微細構造研究の先駆者。

ヘンリー・クリフトン・ソービー（1826年5月10日生–1908年8月9日没）は、イギリスの地質学者・鉱物学者。微細薄片技術を用いた岩石の顕微鏡観察法を開発し、鉱物学と岩石学の研究手法を革新した。錫鉱や鉛鉱の鉱床分析を行い、産業資源探査に貢献した。その技法は『ソービー法』と呼ばれ、現代の地質調査でも基本技術として広く用いられている。海洋堆積物の研究にも着手し、地球科学の多分野に影響を与えた。

1826年ヘンリー・ソービー地質学者 1908年

1838年

ジェームズ・ブライス

(1838 - 1922)

法学者、歴史家、政治家

法学者歴史家政治家

英国の法学者・歴史家・政治家。米国研究の第一人者としても知られる。

ジェームズ・ブライス（1838年5月10日生–1922年1月22日没）は、英国出身の法学者・歴史家・政治家。ケンブリッジ大学で法学を学び、オックスフォード大学ハーヴェリアン教授に就任した。代表作『アメリカ合衆国の共和制政府』で米国政治の体系的分析を行い高く評価された。 1893年から1897年まで英国公使としてワシントンD.C.に駐在し、英米関係強化に寄与。のちに枢密院議長や貴族院議員を歴任し、学術と政治の両面で国際的な影響力を発揮した。

1838年ジェームズ・ブライス法学者歴史家政治家 1922年

1872年

マルセル・モース

(1872 - 1950)

社会学者、文化人類学者

社会学者文化人類学者

フランスの社会学者・人類学者で、人間関係の贈与論を提唱した。

マルセル・モース（1872年5月10日生–1950年2月10日没）は、フランスの社会学者・人類学者。エミール・デュルケームの甥として学び、社会構造と文化的儀礼の関連を研究した。代表作『贈与論』では、贈与の循環構造と交換関係を分析し、経済人類学の基礎を築いた。その理論は経済学・社会学・文化研究に広範な影響を与え、贈与の持続性概念を提示。戦後は高等研究実習院長を務め、次世代の学術研究者育成にも尽力した。

1872年マルセル・モース社会学者文化人類学者 1950年

1873年

山田孝雄

(1873 - 1958)

国語学者、国文学者

国語学者国文学者

日本の国語学者・国文学者。日本語の文法や語法の研究で知られる。東京大学教授などを歴任した。

山田孝雄は1873年に生まれ、1958年に没した日本の国語学者・国文学者です。東京帝国大学（現・東京大学）で国語学の研究と教育に携わり、多くの後進を育成しました。日本語の文法体系や語彙研究、方言研究など幅広い分野で功績を残しました。代表的な著作には『日本語文法研究』や『国語教育論』などがあります。戦後の国語教育改革にも関与し、教科書の編纂や教育指導要領の策定に貢献しました。その功績は現在の日本語学研究においても高く評価されています。

1873年山田孝雄国語学者国文学者 1958年

1900年

吉田賢抗

(1900 - 1995)

漢文学者

日本の漢文学者で、中国古典の研究と翻訳に生涯を捧げた学者。

吉田賢抗は1900年に生まれ、東京大学で漢文学を学ぶ。漢詩や漢文訓読法などに精通し、多くの古典テキストの校訂・翻訳を手がけた。戦後は教育者として後進の育成に努め、全国各地で講演を行った。代表的な著書に中国詩人の詩集や漢文解説書があり、学術界に大きな影響を与えた。 1995年に95歳で亡くなるまで、精力的に執筆活動を続けた。

1900年吉田賢抗 1995年

1904年

桑原武夫

(1904 - 1988)

フランス文学者、評論家

フランス文学者評論家

日本のフランス文学者・評論家で、戦後の文化政策にも影響を与えた。

桑原武夫は1904年に東京で生まれ、東京帝国大学でフランス文学を専攻した。戦前からフランス現代文学の紹介と批評に取り組み、多くの翻訳や論考を発表した。戦後は文化庁長官を務めるなど、文化政策の策定にも携わった。評論家としても活躍し、幅広い視点から文学と社会の関わりを論じた。 1988年に没した後も、日本におけるフランス文学研究のパイオニアとして高く評価されている。

1904年桑原武夫フランス文学者評論家 1988年

1919年

ダニエル・ベル

(1919 - 2011)

社会学者

アメリカの社会学者、ポスト工業社会論を提唱した著述家。

ダニエル・ベルは1919年生まれのアメリカの社会学者。1960年の著書『イデオロギーの終焉』で政治思想の転換を論じ、1973年の『ポスト工業社会の到来』では知識社会の成立を予見した。文化や経済構造の分析を通じて現代社会論に大きな影響を与え、コロンビア大学教授として教育・研究に尽力。多くの後進を育成し、2011年に逝去した。

ダニエル・ベル社会学者 2011年

1929年

大林太良

(1929 - 2001)

民族学者

日本の民族学者。民俗文化の研究に貢献した。

1929年大林太良民族学者 2001年

1930年

ジョージ・E・スミス

物理学者

アメリカの物理学者。CCDの発明でノーベル物理学賞を受賞。

ジョージ・E・スミスは1930年5月10日、アメリカ合衆国に生まれた。ベル研究所で半導体技術の研究に従事し、電荷結合素子（CCD）の発明に貢献した。 2009年にはCCD技術の開発によりノーベル物理学賞を受賞した。彼の研究はデジタルカメラや医療機器など、現代のイメージング技術の基盤を築いた。現在も研究活動を続け、後進の指導にも力を注いでいる。

1930年ジョージ・E・スミス物理学者

1931年

大橋秀雄

工学者、東京大学名誉教授、工学院大学名誉教授

工学者東京大学名誉教授工学院大学名誉教授

日本の工学者。東京大学名誉教授として教育と研究に尽力した。

1931年大橋秀雄東京大学工学院大学