05月18日の誕生日 - 科学者・研究者

1048年

ウマル・ハイヤーム

(1048 - 1131)

学者、詩人

学者詩人

ペルシアの学者・詩人。代数学や暦法の研究で知られ、詩集『ルバイヤート』で後世に大きな影響を与えた。

1048年、現在のイラン北東部に生まれたウマル・ハイヤームは、数学、天文学、哲学の分野で優れた業績を残した。特に二次方程式の解法や三次方程式の研究で先駆的な役割を果たした。また、暦法の改良にも携わり、セルジューク朝の太陽暦の改暦を行った。詩人としては『ルバイヤート（四行詩集）』を著し、その叙情的な作品は世界中で翻訳されて広く読まれている。彼の哲学的思考は人生や存在の意味を問いかけるもので、多くの後世の思想家に影響を与えた。 1131年に没し、その業績は学術と文学双方で高く評価され続けている。

1048年ウマル・ハイヤーム学者詩人 1131年

1711年

ルジェル・ヨシプ・ボスコヴィッチ

(1711 - 1787)

天文学者、物理学者、数学者

天文学者物理学者数学者

クロアチア出身の数学者・物理学者・天文学者。原子論の先駆者の一人として知られる。

1711年にドゥブロヴニク（当時のラグーザ）で生まれたルジェル・ヨシプ・ボスコヴィッチ。イエズス会士として教育を受け、数学、天文学、物理学を横断する研究を行った。特に原子間相互作用を力学的に説明するモデルを提案し、近代原子論の先駆けとなった。さらに天文学においては星表の改訂や天体観測に貢献し、観測機器の改良にも取り組んだ。哲学や神学にも造詣が深く、学問と宗教の調和を図る独自の視点を示した。 1787年に没し、その業績は欧州の学術界で高く評価され続けている。

1711年ルジェル・ヨシプ・ボスコヴィッチ天文学者物理学者数学者 1787年

1804年

ジュール・デュピュイ

(1804 - 1866)

経済学者

フランスの土木技師・経済学者。公共政策と効用理論の基礎を築いた。

1804年にノルマンディーで生まれたジュール・デュピュイは、土木技師としてキャリアを開始した。パリの環状道路や橋梁建設に携わる一方、経済学の研究にも着手した。特に人工的な財の効用を数値化し、消費者余剰の概念を提唱したことで知られる。この理論は公共料金や課税政策の評価手法として広く応用されるようになった。デュピュイは鉄道建設の経済効果分析にも取り組み、公共事業の費用対効果を定量化した。 1866年に没し、その研究成果は現代の経済政策においても重要視されている。

1804年ジュール・デュピュイ経済学者 1866年

1850年

オリヴァー・ヘヴィサイド

(1850 - 1925)

電気技師、物理学者、数学者

電気技師物理学者数学者

イギリスの電気技師・物理学者・数学者。電磁理論の発展に大きく貢献した。

1850年にロンドンで生まれたオリヴァー・ヘヴィサイドは、独学で電磁気学を研究した。マックスウェル方程式を現代的に整理し、ベクトル解析の手法を確立した。ヘヴィサイド演算子やステップ関数など、数学的手法を物理学に応用し革命を起こした。電信網の設計改善や地中電線の特性解析にも携わり、実務面での成果も残した。その孤高な研究姿勢と論文は当時評価が分かれたが、後にその業績が広く認められた。 1925年に没し、電子工学や通信工学の基礎を築いた先駆者として記憶されている。

1850年オリヴァー・ヘヴィサイド電気技師 1925年

慶応3年4月15日

南方熊楠

(1867 - 1941)

民俗学者

日本の博物学者・民俗学者。植物学や菌類学の研究で知られ、世界的にも評価された学者。

南方熊楠は慶応3年（1867年）に生まれ、博物学や民俗学の分野で幅広い研究を行いました。特に菌類や地衣類の研究で優れた成果を挙げ、日本の自然科学の発展に大きく貢献しました。独学で学問を探究し、その博識と旺盛な好奇心で海外の学術界にも名を知られました。環境保護にも関心を寄せ、自然保護運動に参加したエピソードでも知られています。1941年に亡くなるまで多くの著作を残し、現在も異分野研究の先駆けとして高く評価されています。

1867年慶応 4月15日南方熊楠民俗学者 1941年

1872年

バートランド・ラッセル

(1872 - 1970)

数学者、哲学者

数学者哲学者

イギリスの数学者・哲学者。論理学や分析哲学の基礎を築き、平和運動でも活躍。

バートランド・ラッセルは1872年に生まれ、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドと共に『プリンキピア・マテマティカ』を執筆して数学基礎論に大きな影響を与えました。論理学や分析哲学の発展に寄与し、哲学界の最前線で活躍しました。また、第一次世界大戦後には反戦運動や核兵器廃絶運動に積極的に参加し、公民権や社会正義を訴えました。1950年には文学に関する業績が評価され、ノーベル文学賞を受賞しました。1970年に亡くなるまで多岐にわたる著作を残し、その思想は現在の哲学や社会運動にも影響を与え続けています。

1872年バートランド・ラッセル数学者哲学者 1970年

1889年

トマス・ミジリー

(1889 - 1944)

化学者

アメリカの化学者・発明家。ガソリン添加剤やフロンの開発で知られるが、環境問題の発端とも評価される。

トマス・ミジリーは1889年に生まれ、コロンビア大学卒業後、スタンダード・オイルなどで研究に従事しました。1921年にテトラエチル鉛（TEL）を開発し、ガソリンのノッキング防止剤として実用化しました。1928年にはクロロフルオロカーボン（CFC、フロン）の開発にも関わりました。これらの発明は一時的に産業界を革新しましたが、後に鉛中毒やオゾン層破壊など深刻な環境問題を引き起こしたことが明らかになりました。1944年に事故により亡くなるまで多くの化学物質開発に携わり、その功罪は現在も議論の対象となっています。

1889年トマス・ミジリー化学者 1944年

1891年

ルドルフ・カルナップ

(1891 - 1970)

哲学者

ドイツ生まれの哲学者。論理実証主義を代表する論者として知られる。

ルドルフ・カルナップは1891年に生まれ、ウィーン学団の中心人物の一人として論理実証主義の発展に寄与しました。著書『論理構造への探求（Aufbau）』や『意味と必然性』などで分析哲学の基礎を築き、哲学の科学化を目指しました。1935年にナチス政権からの圧力を受けてアメリカへ移住し、シカゴ大学やUCLAで教鞭を執りました。科学哲学や言語理論の分野で多くの影響力ある論文を発表し、晩年まで精力的に活動しました。1970年に亡くなるまで、哲学のみならず科学理論の発展にも大きく貢献しました。

1891年ルドルフ・カルナップ 1970年

1901年

ヴィンセント・デュ・ヴィニョー

(1901 - 1978)

生化学者

アメリカの生化学者。1955年にノーベル化学賞を受賞し、ペプチドの研究で知られる。

1901年にアメリカで生まれたヴィンセント・デュ・ヴィニョーは、硫黄含有ペプチド化合物の研究を進めた。 1940年代にホルモンの一種であるオキシトシンの合成に成功し、その業績により1955年にノーベル化学賞を受賞した。彼の研究は生化学や医学に大きな影響を与え、ペプチド合成の基盤を築いた。 1978年に没するまで、多くの後進研究者を育成し続けた。

1901年ヴィンセント・デュ・ヴィニョー生化学者 1978年

1920年

前野直彬

(1920 - 1998)

中国文学者

前野直彬中国文学者 1998年

1922年

加藤九祚

(1922 - 2016)

人類学者

1922年加藤九祚人類学者 2016年

1934年

茅陽一

工学者

日本の工学者。研究と教育に通じ、後進の指導にも尽力。

1934年生まれの工学者。大学や研究機関で研究と教育に従事。工学分野の技術発展に貢献。学生や後進の指導にも尽力した。現在もその研究業績が評価されている。

1934年茅陽一工学者