06月03日の誕生日 - 科学者・研究者

1723年

ジョヴァンニ・アントニオ・スコポリ

(1723 - 1788)

医師、博物学者

医師博物学者

イタリア出身の医師・博物学者で、中欧における植物や動物の調査・分類を行った人物。

1723年に生まれ、パドヴァ大学で医学を学んだ後、オーストリア帝国に移住。インスブルック大学で教授として教鞭を執り、医療と博物学の教育に従事した。『カルニオリカの昆虫学』などの著作で新種を記載し、博物分類学に貢献。アルプス地方の動植物相を詳細に調査し、標本を収集。 1788年に死去し、その研究は後世の自然科学発展に大きな影響を与えた。

1723年ジョヴァンニ・アントニオ・スコポリ 1788年

1726年

ジェームズ・ハットン

(1726 - 1797)

地質学者

「近代地質学の父」と称されるスコットランド出身の地質学者。

1726年にエディンバラ近郊で生まれ、エジンバラ大学で医学を学んだ。医師として働きながら地球科学に関心を持ち、地層と土壌の観察を開始した。 1788年に理論書『地球の理論』を発表し、現在の地質学の基礎を築いた。地殻変動や浸食のサイクルを提唱する均変説を唱え、地球の長い歴史を示した。 1797年に死去し、その思想はライエルら後続の地質学者に受け継がれた。

1726年ジェームズ・ハットン地質学者 1797年

1853年

フリンダース・ピートリー

(1853 - 1942)

考古学者

イギリスの考古学者。体系的な発掘調査と時系列分類法を確立した。

1853年イングランドで生まれる。ピラミッド内部の発掘などエジプトで多くの遺跡を調査。遺物の発掘位置や層位を重視し、科学的手法を導入。シーケンス・デーティング法を開発し、考古学を学問として確立。生涯で多数の研究・発表を行い、「現代考古学の父」と称される。

1853年フリンダース・ピートリー考古学者 1942年

1873年

オットー・レーヴィ

(1873 - 1961)

医学者

ドイツ出身の薬理学者。神経伝達物質の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞。

1873年にドイツで生まれ、ウィーン大学で薬理学を学ぶ。 1921年の心臓神経刺激実験でアセチルコリンを発見。神経伝達が化学物質によって行われることを証明。 1936年にノーベル生理学・医学賞を受賞。第二次世界大戦中に米国へ移住し、晩年まで研究を続けた。

1873年オットー・レーヴィ医学者薬理学 1961年

1879年

レイモンド・パール

(1879 - 1940)

生物学者

アメリカの生物学者・統計学者。人口生物学の基礎を築いた。

1879年イリノイ州に生まれる。遺伝学と統計学を融合した生物統計学を確立。人口成長モデルや疫学研究を多数発表。生物学的データの解析手法を開発し、デモグラフィーにも貢献。 1940年に亡くなるまで学際的研究を推進した。

レイモンド・パール 1940年

1895年

鈴木信太郎

(1895 - 1970)

フランス文学者

日本のフランス文学研究者。国内におけるフランス文学の紹介と普及に尽力した学者です。

1895年に生まれた鈴木信太郎は、フランス文学の研究と翻訳を手掛け、日本の大学で教鞭をとりました。モーパッサンやバルザックなどの作品を紹介し、読者にフランス文学の魅力を伝えました。戦後の学術界で後進の育成にも力を注ぎ、多数の研究者を輩出しました。その業績は現在も文学研究において高く評価されています。1970年に亡くなるまで、研究と教育を通じて国際文化交流に貢献しました。

1895年鈴木信太郎フランス文学者 1970年

1899年

ゲオルク・フォン・ベーケーシ

(1899 - 1972)

生物学者

ハンガリー出身の生物学者・生理学者。1961年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、内耳の機能解明に貢献しました。

1899年にハンガリーで生まれたゲオルク・フォン・ベーケーシは、内耳の有毛細胞を電気的に刺激する独自の実験手法を開発し、周波数選択性という新たな概念を提唱しました。彼の研究は聴覚の受容メカニズムに革命的な理解をもたらし、後のオーディオ科学や医学に大きな影響を与えました。1961年にはこれらの業績によりノーベル生理学・医学賞を単独で受賞しました。また、ヨーロッパ各国やアメリカの研究機関で教職を務め、多くの研究者を指導しました。1972年に亡くなるまで、聴覚科学の基礎研究を推進し続けました。

ゲオルク・フォン・ベーケーシ生物学者 1972年

1906年

R. G. D. アレン

(1906 - 1983)

経済学者

イギリスの経済学者。数理経済学のパイオニアとして生産関数や一般均衡理論に貢献した。

1906年6月3日生まれ。数学的手法を経済学に導入し、特に生産関数の分析や市場均衡の理論的研究で知られる。主要な著書に『数学的経済学序説』などがあり、学生や研究者に広く用いられた。大学で教鞭をとりながら政府機関の顧問も務め、政策形成にも影響を与えた。1983年に没し、その業績は現代の経済学研究においても基盤の一つとされている。

R. G. D. アレン 1983年

1915年

泉靖一

(1915 - 1970)

文化人類学者

日本の文化人類学者。民族文化のフィールドワークで知られる。

1915年6月3日生まれ。民俗学をベースに日本各地の伝統文化や祭礼儀式を詳細に調査した。特に地域社会の信仰と儀礼の関係を解明し、多数の論文を発表した。大学教授として後進の指導にも熱心に取り組み、多くの文化人類学者を育成した。1970年に没し、その研究は現在の文化人類学の礎となっている。

1915年泉靖一文化人類学者 1970年

1923年

イゴール・ロスチスラヴォヴィッチ・シャハレビッチ

(1923 - 2017)

数学者

ロシアの数学者。代数的整数論や代数幾何学に多大な貢献をした。

イゴール・ロスチスラヴォヴィッチ・シャハレビッチは1923年6月3日にレニングラードで生まれた。モスクワ大学で学び、代数的整数論や代数幾何学の研究で知られる。シャファレヴィッチ予想やシャファレヴィッチ・タート群など多くの概念に名を残す。教育者としても優れ、数多くの後進を指導した。著書には『代数体論入門』などの標準的教科書がある。研究者として世界中で高く評価され、授賞や招聘講演が相次いだ。 2017年に93歳で亡くなった。

1923年イゴール・ロスチスラヴォヴィッチ・シャハレビッチ 2017年

1924年

トルステン・ウィーセル

医学者

スウェーデン生まれの神経科学者。視覚系の研究でノーベル生理学・医学賞受賞。

トルステン・ウィーセルは1924年6月3日、スウェーデンで生まれた。カロリンスカ研究所で生体医科学を学んだ後、視覚皮質の神経機構を研究。デイヴィッド・ヒューベルと共同で発見した視覚野の受容野機能により1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞。ロックフェラー大学教授も務め、研究と教育に大きく貢献。視覚の情報処理と神経可塑性に関する発見は現代神経科学の礎となっている。現在も研究活動を続けている。

1924年トルステン・ウィーセル生理学

1926年

トルステン・ウィーセル

神経科学者

スウェーデン出身の神経科学者。視覚の神経メカニズム解明で知られ、1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞。

1926年生まれのスウェーデン出身の神経科学者。視覚野における神経細胞の反応特性を研究し、デヴィッド・ヒューベルと共に視覚情報処理の基本原理を解明した。その功績により1981年にノーベル生理学・医学賞を受賞。ハーバード大学医学校で教授として長年研究指導にあたり、多くの後進を育成。視覚科学の発展に大きく貢献した国際的研究者として知られる。

トルステン・ウィーセル