1646年

エレナ・コルナロ・ピスコピア

(1646 - 1684)

哲学者

哲学者
世界初の女性博士号取得者として知られるイタリアの学者。 哲学や数学で功績を残した。
1646年にヴェネツィア貴族の家系に生まれた。 幼少より語学や数学、哲学を学び神童と称された。 1678年にパドヴァ大学で哲学の博士号を授与され、史上初の女性博士となった。 ラテン語やギリシャ語の論文を執筆し学会でも高く評価された。 1684年に没したが、女性教育や学術界への道を切り開いた。
1646年 エレナ・コルナロ・ピスコピア 1684年
1757年

ピエール・ジャン・ジョルジュ・カバニス

(1757 - 1808)

医師、哲学者

医師 哲学者
フランスの医師・哲学者。生命と精神の関係を探究し、医療哲学の基礎を築いた。
1757年にフランスで生まれ、医学を修めて医師として臨床に従事した。感覚や知覚の生理学的基盤を哲学的に考察し、1795年に『生理的考察』を発表して注目を集めた。ナポレオン時代には医学教育改革に携わり、衛生や公衆衛生の整備にも貢献。『自然と道徳』などの著作で自然現象と倫理の関係を論じ、医療と哲学の結びつきを提唱した。1808年に亡くなるまで、医学と哲学の融合を追究し続けた。
1757年 ピエール・ジャン・ジョルジュ・カバニス 1808年
1889年

久松真一

(1889 - 1980)

哲学者、仏教学者

哲学者 仏教学者
日本の哲学者・仏教学者。西田幾多郎に師事し、禅の体験論を西洋哲学と融合させた研究で知られる。
1889年に生まれ、東京帝国大学哲学科を卒業。西田幾多郎の薫陶を受けつつ、禅思想と西洋哲学の接点を探る。特に禅の「直接経験」を主題に、『人間の智慧』など多くの著作を執筆。戦後は京都大学教授として後進の教育にも力を注ぎ、日本における仏教思想の現代的意義を問い直した。1980年に没し、その学問的成果は今日まで影響を及ぼしている。
1889年 久松真一 哲学者 仏教学者 1980年
1937年

エレーヌ・シクスー

作家、劇作家、詩人、哲学者、批評家、フェミニスト

作家 劇作家 詩人 哲学者 批評家 フェミニスト
フランスの作家、劇作家、詩人、哲学者、フェミニスト。 フェミニズム文学の先駆者として知られる。
1937年にアルジェリアで生まれたエレーヌ・シクスーは、パリ第VIII大学で文学と哲学を学んだ。 1975年に発表した論文『メディューサの笑い』はフェミニスト理論に大きな影響を与えた。 文学と哲学を融合させた独自の文体『écriture féminine』を提唱し、多くの作品を発表。 劇作や詩、批評と多岐にわたる活動を展開し、ジェンダーや主体性をテーマに掘り下げた。 大学教授としても活躍し、世界中で講演会を行い後進に影響を与え続けている。 性差と権力構造を批判的に考察する彼女の著作は、現代思想や文学研究の重要な資料となっている。
エレーヌ・シクスー