06月05日

1851年6月5日、アメリカの新聞『National Era』でハリエット・ビーチャー・ストウの小説『アンクル・トムの小屋』が連載され始めた。 本作は南部の奴隷制度の悲惨さを赤裸々に描き、北部の読者に大きな衝撃を与えた。 小説は瞬く間にベストセラーとなり、奴隷制度廃止運動を支援する世論を高めた。 ストウは自身の宗教観や女性の視点を通じて、人道的・倫理的に奴隷制を糾弾した。 本書の影響は国際的にも及び、出版後数年で数百万部が読まれたとされる。 この作品は南北戦争の遠因の一つとも言われ、アメリカ文学史上の金字塔として評価されている。

1940年6月5日、日本映画『支那の夜』が初公開されました。主演は長谷川一夫と李香蘭（山口淑子）で、日中戦争期の国際情勢を背景に日本人将校と中国人女性との悲恋を描いています。本作は李香蘭の映画初出演作として話題を集め、彼女の清楚な魅力が大衆の心を掴みました。公開当時は戦時演出やプロパガンダ的要素が色濃いものの、人間愛や異文化理解のテーマが高く評価されました。音楽や衣装、美術面でも優れた演出がなされ、戦前日本映画の傑作の一つとされています。

1963年6月5日、俳優・歌手の舟木一夫がデビューシングル「高校三年生」をリリースしました。学校生活の甘酸っぱい思い出を歌った歌詞と親しみやすいメロディーが支持され、レコードチャートの上位を独占しました。発売から1年足らずで累計100万枚を突破し、当時の青年文化を象徴する楽曲となりました。このヒットを機に舟木は映画やテレビ番組にも出演し、アイドル歌手としての地位を確立しました。現在も多くのアーティストにカバーされる名曲として親しまれています。