06月07日の命日 - 科学者・研究者

1826年

ヨゼフ・フォン・フラウンホーファー

(1787 - 1826)

光学技術者

ドイツの光学技術者で、スペクトル観測の先駆者として知られる人物です。

1787年に生まれ、ガラス研磨技術を習得して光学機器の製作に携わりました。自作の分光器を用いて太陽スペクトルを詳しく観測し、フラウンホーファー線を発見しました。これらのスペクトル線は元素同定の基礎となる重要な成果でした。王立光学工場を設立し、高精度望遠鏡や分光光学機器の製造技術を確立しました。 1826年に没し、その名は現在も分光学の分野で語り継がれています。

1826年ヨゼフ・フォン・フラウンホーファー光学技術者 1787年

1935年

イヴァン・ミチューリン

(1855 - 1935)

生物学者

ロシアの著名な園芸学者・育種学者。

1855年に生まれ、果樹の育種研究に生涯を捧げました。交配実験を重ねて数百種に及ぶ新種果樹を開発し、ソ連の園芸農業を支えた功績で知られています。ミチューリンは実験的手法を導入し、遺伝学の発展に寄与しました。レーニンやスターリンからも研究成果を高く評価され、全国に育種施設を設立。 1935年に没するまで園芸学の基礎を築いた先駆者です。

1935年イヴァン・ミチューリン生物学者 1855年

1954年

アラン・チューリング

(1912 - 1954)

数学者

現代コンピュータ科学の父と称される英国の数学者。

1912年にロンドンで生まれ、計算可能性を示す「チューリングマシン」の概念を提唱。第二次世界大戦中は暗号解読機「ボンベ」を設計し、ナチス・ドイツの暗号「エニグマ」を解読。戦後は人工知能の基礎となる「チューリングテスト」を提唱し、理論計算機科学を確立。同性愛を理由に摘発され、1954年に悲劇的な死を遂げましたが、その業績は今日の情報化社会の礎となっています。

1954年アラン・チューリング数学者 1912年

1964年

高群逸枝

(1891 - 1964)

民俗学者、詩人

民俗学者詩人

日本の民俗学者・詩人として女性研究者の先駆け。

1891年に岩手県で生まれ、京都帝国大学で史学を学んだ後、民俗学の研究に専念。全国各地の祭りや伝承をフィールドワークで記録し、学術誌や著書で発表。詩人としても作品を発表し、民俗と文学を融合させた独自の視点を示しました。女性として初期の日本民俗学界で活躍し、後進の研究者に大きな影響を与えました。 1964年に没し、その功績は現在も高く評価されています。

1964年高群逸枝民俗学者詩人 1891年

1978年

ロナルド・ノーリッシュ

(1879 - 1978)

化学者

イギリスの化学者。超高速化学反応の研究で知られ、ノーベル化学賞を受賞。

ケンブリッジ大学で学び、光化学反応の研究に従事。超高速反応を捉えるフラッシュフォトグラフィー技法を開発。 1967年にジョージ・ポーターと共にノーベル化学賞を受賞。研究により化学反応の動的過程の理解が飛躍的に進む。長年にわたりケンブリッジ大学の教授として後進を育成。 1978年6月7日に逝去し、化学界に多大な足跡を残した。

1978年ロナルド・ノーリッシュ化学者 1879年

2006年

岡野加穂留

(1929 - 2006)

政治学者、第11代明治大学学長

政治学者第11代明治大学学長

日本の政治学者で、第11代明治大学学長を務めた。学界と大学運営の両面で活躍した。

1929年生まれ。政治学専攻として研究を重ね、複数の論文を発表した。大学教員として後進の指導に力を注ぎ、教育改革にも取り組んだ。1990年代に第11代明治大学学長に就任し、キャンパス整備やカリキュラム改革を推進した。学長退任後も学術活動を続け、2006年に没した。

岡野加穂留政治学者明治大学 1929年

2009年

ピーター・タウンゼント

(1928 - 2009)

社会学者

英国の社会学者。貧困と社会福祉の研究で知られる。

1928年生まれ。貧困の概念を体系化し、相対的貧困や社会的排除の研究で国際的に高い評価を得た。数多くの著書や論文を発表し、社会政策の形成に影響を与えた。大学教員として後進の指導にも力を注いだ。世界銀行や国連とも協力し、福祉プログラム策定に貢献した。2009年に没した。

2009年ピーター・タウンゼント社会学者 1928年

2018年

日高六郎

(1929 - 2018)

社会学者

日本の社会学者。戦後社会の研究に従事した。

1929年生まれ。日本の社会学界で活動し、都市社会学や福祉社会学の研究を中心に行った。数多くの社会調査を実施し、著書や論文を通じて理論と実証を結びつけた。大学教員として教育にも力を注ぎ、多くの学生を育成した。地域社会の活性化や市民参加に関する提言でも知られた。2018年に亡くなった。

2018年日高六郎 1929年