06月28日の命日 - 科学者・研究者

1852年

ウィルヘルム・ヒージンガー

(1766 - 1852)

化学者

スウェーデン出身の化学者・鉱物学者。希土類元素の研究で先駆的な業績を残した。

1766年にスウェーデンで生まれたウィルヘルム・ヒージンガーは、鉱物学と化学の分野で活躍しました。イエンシカイト鉱石の分析を通じてセリウムの発見に寄与し、ヨハン・ベルセリウスらと共同研究を行いました。元素分析技術の発展に貢献し、化学連続性の概念の基礎を築きました。彼の研究は希土類元素の分類と利用に大きな影響を与えました。1852年に逝去するまで、科学界で高い評価を受け続けました。

1852年ウィルヘルム・ヒージンガー化学者 1766年

1889年

マリア・ミッチェル

(1818 - 1889)

天文学者

アメリカ初の女性プロ天文学者。彗星発見で名を馳せ、教育者としても活躍した。

1818年にマサチューセッツ州ナンタケットで生まれたマリア・ミッチェルは、1847年に彗星を発見して『ミッチェルの彗星』と呼ばれるようになりました。これによりアメリカ人として初の女性天文学者として国際的に認められました。ヴィッカース天文台で観測技術を磨いた後、ヴァサー大学で天文学教授となり、多くの女性学生を指導しました。科学教育の普及に努め、女性の学術進出を支援しました。1889年に逝去しましたが、その業績は今日でも高く評価されています。

1889年マリア・ミッチェル天文学者 1818年

1918年

アルバート・マンセル

(1858 - 1918)

マンセル表色系の発案者

画家であり色彩学者のアルバート・マンセルは、色の客観的分類法『マンセル表色系』を考案した。

1858年にアメリカで生まれたアルバート・マンセルは、画家としての視覚経験を基に色彩理論の研究を進めました。1905年に著書『A Color Notation』を出版し、色相・明度・彩度の三要素からなる表色系を確立しました。マンセル表色系は色彩管理や産業、芸術の分野で広く採用され、今日の色科学の基礎となっています。マサチューセッツ美術学校で教鞭を執り、多くの学生に影響を与えました。1918年に逝去しましたが、その功績は色彩学の分野で不朽のものとされています。

1918年アルバート・マンセルマンセル表色系 1858年

1934年

田島錦治

(1867 - 1934)

経済学者

日本の経済学者。市場理論や産業組織論を研究し、経済学発展に寄与した。

1867年に生まれた田島錦治は、東京帝国大学経済学部で学んだ後、ドイツなどで経済学の研鑽を積みました。帰国後は統計学や市場理論の研究に従事し、日本の産業組織論発展に大きく貢献しました。東京帝国大学で教授として講義を行い、多くの人材を育成しました。政府の経済政策にも関与し、近代日本の経済基盤構築に役立つ提言を行いました。1934年に逝去しましたが、その教育と研究は今日でも高く評価されています。

1934年田島錦治経済学者 1867年

1975年

コンスタンティノス・ドクシアディス

(1913 - 1975)

都市計画家

ギリシャ出身の都市計画家で、エキスティックス理論を提唱し世界各地の都市設計に影響を与えた。

1913年にギリシャで生まれ、建築と都市計画を学んだ。 1950年にドクシアディス社を設立し、パキスタンのイスラマバードやバングラデシュのダッカなどの新都市計画を手掛けた。「エキスティックス」と呼ばれる人間・環境・社会の相互関係を分析する理論を提唱し、都市計画学に革新をもたらした。著書『エキスティックス学序説』などを通じて学界にも大きな影響を与えた。 1975年6月28日に62歳で逝去した。

1975年コンスタンティノス・ドクシアディス都市計画家 1913年

1984年

クロード・シュヴァレー

(1909 - 1984)

数学者

フランスの数学者。抽象代数学や数論の研究で知られ、『ブルバキ』に参加した理論家。

1909年フランスに生まれる。ニコラ・ブルバキのメンバーとして数学理論の体系化に貢献。シュヴァレー群やホモロジー群の研究をはじめ、代数幾何学の基礎を築く。数論や表現論にも多大な影響を与え、後進の研究を促進。 1984年に75歳で逝去。彼の業績は現代数学の柱の一つとなっている。

1984年クロード・シュヴァレー数学者 1909年

2017年

佐々木正美

(1935 - 2017)

児童精神科医

児童精神科医として子どもの心のケアに尽力した専門家。

1935年生まれ。児童精神科医として子どもの発達や心理面の支援に携わった。臨床現場での豊富な経験をもとに、研修医や保護者への指導も行った。学術論文や著書を通じて発達障害やトラウマケアの理論を提唱。日本の児童精神医学の発展に大きく貢献し、多くの患者や家族から信頼された。 2017年6月28日に逝去した。

佐々木正美児童精神科医 1935年