53年
トラヤヌス
(53 - 117)
ローマ皇帝
ローマ皇帝
古代ローマ帝国の第13代皇帝。初の属州出身皇帝として即位し、軍事・行政手腕に優れた名君として知られる。帝国領土を最大規模まで拡大し、公共事業を発展させた。
トラヤヌスは53年に現在のスペイン北部で生まれ、98年に皇帝として即位した。ダキア遠征を成功させ、現在のルーマニア地域をローマ領とした。さらにメソポタミアやアルメニアに遠征し、帝国版図を最大に拡大した。治世中は道路・橋梁・浴場などの公共施設を多数建設し、市民生活の向上に尽力した。兵站と行政を重視し、地方統治制度を整備。民衆から“optimus princeps(最良の皇帝)”と称えられた。117年、旅先で病没し、ローマ史に名を残した。
53年
トラヤヌス
ローマ皇帝
117年