09月29日の命日 - 科学者・研究者

1839年

フリードリッヒ・モース

(1773 - 1839)

地質学者、鉱物学者

地質学者鉱物学者

ドイツの地質学者・鉱物学者。モース硬度計を考案し、鉱物の硬度分類の基礎を築いた。

フリードリッヒ・モースは1773年1月29日にドイツで生まれ、鉱物学と地質学の研究に情熱を注ぎました。 1812年にはモース硬度計を考案し、鉱物の硬度を10段階で簡便に比較できる方式を世界に示しました。ゲッティンゲン大学やハレ大学などで教授を務め、鉱物学の体系的な教育法を確立。著書『鉱物学教科書』は長く標準的な教科書として使用され、学界に大きな影響を与えました。その後も分類や結晶学の研究を続け、1839年に逝去するまで鉱物学発展の礎を築きました。

1839年フリードリッヒ・モース 1773年

1887年

ベルンハルト・フォン・ランゲンベック

(1810 - 1887)

外科医

ドイツの外科医・医学教育者。近代外科学の発展に寄与。

ベルンハルト・フォン・ランゲンベックは1810年にハノーバーで生まれました。ベルリンやハイデルベルクで医学を学び、外科医としての地位を築きます。数々の新しい手術器具を開発し、ランゲンベック鉤などの器具は現在でも名を残しています。教授として多くの外科医を育て、近代外科学の教育体系を確立。戦傷治療や無菌手術法の普及にも尽力し、医学界に多大な貢献を果たしました。

1887年ベルンハルト・フォン・ランゲンベック英語版 1810年

1913年

ルドルフ・ディーゼル

(1858 - 1913)

機械技術者、ディーゼルエンジンの発明者

機械技術者ディーゼルエンジンの発明者

ドイツの機械技術者で、ディーゼルエンジンを発明した。

1858年にドイツで生まれた。1885年にパリでディーゼルエンジンの特許を取得し、効率的な燃焼方式を採用して内燃機関を革新した。商業化により船舶や発電機、自動車など幅広い分野で利用された。エンジン設計の理論的研究と実験を重ねたほか産業界に大きな影響を与えた。1913年に謎の失踪を遂げて生涯を閉じた。

1913年ルドルフ・ディーゼル 1858年

1927年

ウィレム・アイントホーフェン

(1860 - 1927)

医学者

オランダの医学者で、心電図（ECG）を発明しノーベル生理学・医学賞を受賞。

1860年にドレンテ州で生まれた。心臓の電気活動を記録する装置研究に着手し、1903年に世界初の実用的な心電図計を開発した。心電図の発明は心疾患診断法を革新し、1924年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。生涯を通じて生理学的計測技術の発展に大きく貢献した。

1927年ウィレム・アイントホーフェン医学者 1860年

1933年

佐々木喜善

(1886 - 1933)

民俗学者、作家

民俗学者作家

日本の民俗学者・作家で、地域伝承の研究と普及に尽力した。

1886年に和歌山県で生まれた。日本各地の伝承や祭礼を記録・分析し、『日本民俗学史』などで成果を発表した。民俗学の学術的発展に寄与したほか、随筆や童話の執筆でも一般読者への普及に尽力した。研究と執筆を通じて日本文化の価値を広めた。1933年に没した。

1933年佐々木喜善 1886年

1947年

鬼頭仁三郎

(1900 - 1947)

経済学者

1947年鬼頭仁三郎 1900年

1991年

青木昌治

(1922 - 1991)

電子工学者

日本の電子工学者。

青木昌治 1922年

2007年

猿橋勝子

(1920 - 2007)

地球化学者、猿橋賞創設者

地球化学者猿橋賞創設者

日本の地球化学者。女性科学者を顕彰する猿橋賞を創設した。

猿橋勝子（1920年生）は日本の地球化学者。東京学芸大学理科部卒業後、海洋化学研究に従事。 1980年に女性研究者の功績を称える猿橋賞を設立し、後進の支援に尽力。日本学士院賞や文化功労者に選出され、化学分野で多くの論文を発表。女性科学者の地位向上に大きく寄与した。 2007年9月29日に逝去。

猿橋勝子猿橋賞 1920年

2010年

ジョルジュ・シャルパク

(1924 - 2010)

物理学者、ノーベル物理学賞受賞者

物理学者ノーベル物理学賞受賞者

フランスの物理学者。ワイヤー室検出器を開発し、ノーベル物理学賞を受賞。

1924年にポーランドで生まれ、幼少期にフランスへ移住。 CERNを拠点に粒子検出技術を研究し、ワイヤー室検出器（マルチワイヤー・チャンバー）を開発。高エネルギー物理学の計測精度を飛躍的に向上させ、実験物理学に革命をもたらした。 1992年にノーベル物理学賞を受賞し、科学技術の発展に大きく貢献。 2010年に85歳で死去。その業績は現在も実験装置の基盤となっている。

ジョルジュ・シャルパクノーベル物理学賞 1924年

2012年

ニール・スミス

(1954 - 2012)

地理学者

マルクス主義的視点で都市地理学を再定義した研究者。

1954年イギリスで生まれたニール・スミスは、ニューヨーク市立大学大学院の教授として都市のジェントリフィケーションや不均衡発展を研究。代表作『Uneven Development』は資本主義社会における空間的不平等を鋭く分析し、地理学界に衝撃を与えた。批判的地理学の創始者の一人とされ、社会科学全般に多大な示唆を残した。研究活動のみならず後進の育成にも注力し、多くの学者に影響を及ぼした。2012年9月29日に逝去。

ニール・スミス 1954年

2013年

ハロルド・アグニュー

(1921 - 2013)

物理学者、第3代ロスアラモス研究所所長

物理学者第3代ロスアラモス研究所所長

ロスアラモス研究所第3代所長を務めた物理学者。

1921年アメリカ生まれの物理学者。核研究で知られるロスアラモス研究所の第3代所長として研究所運営を統括。核兵器開発や基礎科学研究の推進に尽力し、学術界と政府機関の橋渡し役を果たした。教育者としても後進育成に注力し、多くの研究者を指導。2013年9月29日に逝去。

ハロルド・アグニューロスアラモス研究所 1921年

2016年

高山一彦

(1924 - 2016)

歴史学者、成蹊大学名誉教授

歴史学者成蹊大学名誉教授

日本の歴史学者。戦国時代から近現代にかけての研究で知られる成蹊大学名誉教授。

高山一彦は1924年生まれ、2016年に亡くなった歴史学者である。成蹊大学で長年にわたり教鞭を執り、戦国時代から江戸時代、近代史まで幅広く研究した。史料の精査と多角的な視点から歴史を再構築し、多数の論文や著書を発表。学生指導にも熱心で、歴史学界に多くの研究者を輩出した。地域史や文化史にも関心を寄せ、地域コミュニティとの共同研究にも取り組んだ。

2016年高山一彦成蹊大学 1924年