09月29日

1494年

アンジェロ・ポリツィアーノ

(1454 - 1494)

人文主義者、詩人

人文主義者 詩人

ルネサンス期のイタリア人文主義者・詩人。

1454年にフィレンツェで生まれ、メディチ家に迎えられて学問を磨いた。 古典ギリシア語・ラテン語の復興に力を注ぎ、イタリア人文主義の先駆者となった。 詩人として『スタンツィエ・ペル・ラウラ』などの名作を残した。 ボッティチェリら芸術家との交流を通じてルネサンス文化を牽引した。 1494年に若くして没し、その業績は後世の文学・思想に大きな影響を与えた。

1494年 アンジェロ・ポリツィアーノ 1454年

1902年

ウィリアム・マッゴナガル

(1825 - 1902)

詩人

詩人

スコットランドの詩人。拙劣な詩で『史上最悪の詩人』と揶揄される。

ウィリアム・マッゴナガルは1825年にイギリス領インドで生まれ、後にスコットランドに移住。 自己流の韻律とストーリーテリングで詩作を行い、その独特なスタイルが注目を浴びました。 代表作『ターティブリッジの災害』では、詩的技巧の未熟さながら熱意あふれる描写で知られます。 作品はしばしば批評家や読者から酷評されましたが、彼自身は自作を誇りに思い続けました。 そのエピソードと拙い詩は、後世にユーモラスな文化遺産として愛され続けています。

1902年 ウィリアム・マッゴナガル 1825年

1902年

エミール・ゾラ

(1840 - 1902)

小説家

小説家

フランスの小説家・評論家。自然主義文学を代表する作家。

エミール・ゾラは1840年にパリで生まれ、『ルーゴン＝マッカール叢書』全20巻を完成させました。 自然主義文学の旗手として、社会の矛盾や人間の内面を科学的手法で描き出しました。 代表作『ナナ』や『居酒屋』では、都市文明の光と影を鮮烈に表現。 また、『私は弾劾する（J'accuse...）』を発表し、ドレフュス事件で人権と正義を訴えました。 彼の作品と社会的行動はフランス文学と政治に大きな影響を与えました。

エミール・ゾラ 小説家 1840年

1908年

マシャード・デ・アシス

(1839 - 1908)

小説家

小説家

ブラジルの小説家・詩人。モダニズム前夜の文豪。

ジョアキン・マリア・マシャード・デ・アシスは1839年にリオデジャネイロで生まれました。 貧しい環境から独学で文筆活動を開始し、風刺と皮肉を交えた文体を確立。 代表作『ドン・カズムロ』や『ブラース・クーバスの生涯』は心理的描写の巧みさで高く評価。 1887年にはブラジル文学アカデミーの創設メンバーとなり、同時に初代会長に就任。 1908年に亡くなるまで、ブラジル近代文学の発展に多大な影響を与えました。

1908年 マシャード・デ・アシス 小説家 1839年

1933年

佐々木喜善

(1886 - 1933)

民俗学者、作家

民俗学者 作家

日本の民俗学者・作家で、地域伝承の研究と普及に尽力した。

1886年に和歌山県で生まれた。日本各地の伝承や祭礼を記録・分析し、『日本民俗学史』などで成果を発表した。民俗学の学術的発展に寄与したほか、随筆や童話の執筆でも一般読者への普及に尽力した。研究と執筆を通じて日本文化の価値を広めた。1933年に没した。

1933年 佐々木喜善 1886年

1967年

カーソン・マッカラーズ

(1917 - 1967)

作家

作家

アメリカの小説家。南部文学を代表し、『心は孤独な狩人』などの作品で知られる。

1917年にジョージア州コロンバスで生まれる。 若くして執筆を始め、23歳で出版された処女作『心は孤独な狩人』が高い評価を得た。 独自の文体で孤独や人間の心理を鋭く描写し、南部文学の重要人物となった。 詩や戯曲、短編小説も手がけ、多方面で活躍。 晩年は健康を損なうも創作を続け、1967年に亡くなった。

1967年 カーソン・マッカラーズ 1917年

1973年

W・H・オーデン

(1907 - 1973)

詩人

詩人

20世紀を代表する詩人。政治や社会をテーマにした知的で力強い詩作で知られる。

1907年にイングランドで生まれる。 オックスフォード大学で学び、1930年代から詩壇で注目を集める。 『Musee des Beaux Arts』『September 1, 1939』など、社会批評を込めた作品を発表。 1939年にアメリカに渡り帰化後も創作活動を続けた。 詩だけでなく批評や翻訳にも取り組み、20世紀詩の発展に大きく寄与。 1973年に亡くなった。

1973年 W・H・オーデン 詩人 1907年

1985年

入江相政

(1905 - 1985)

エッセイスト

エッセイスト

文化や日常を題材にしたエッセイで知られる日本の作家。

1905年に東京で生まれ、戦前から戦後にかけてエッセイストとして活躍しました。文化や日常生活を題材にした軽妙な文章で読者を魅了し、多くの雑誌や新聞に寄稿しました。温かみのある筆致とユーモアあふれる視点で戦後の文化人として評価されました。後年はエッセイ集を多数出版し、日本文学の一分野としてのエッセイ文学の発展に寄与しました。1985年に逝去し、文壇にその名を残しました。

1985年 入江相政 エッセイスト 1905年

1996年

遠藤周作

(1923 - 1996)

小説家

小説家

日本の小説家。カトリックを題材にした作品で知られ、『沈黙』などを執筆。

1923年、島根県で生まれ、1955年に『白い人』で文壇デビュー。 その後カトリックの視点で人間の罪と救済を描き、1966年の『沈黙』で国際的な評価を獲得。 『海と毒薬』『侍』など多くの代表作を発表し、日本文学界に大きな影響を与えた。 海外でも翻訳・出版され、ノーベル文学賞候補にも挙がった。 1996年に他界後も作品は読み継がれ、映画化や舞台化が行われている。

1996年 遠藤周作 1923年

2009年

マヌエル・デ・ノヴァス

(1938 - 2009)

詩人、作曲家

詩人 作曲家

ケープヴェルデ出身の詩人・作曲家。モルナやコラディーラの楽曲で広く知られ、国民的な存在となった。

1938年にケープヴェルデ諸島で生まれ、詩人として活動を開始。 モルナやコラディーラなど伝統音楽の作詞・作曲で知られ、多くの名曲を世に送り出した。 その歌詞は社会問題や愛をテーマに描写し、国民的な共感を得た。 歌手やバンドによって世界各地で演奏され、ケープヴェルデ音楽の普及に大きく貢献。 2009年に71歳で死去し、その功績は今なお語り継がれている。

マヌエル・デ・ノヴァス 1938年

2011年

ヘラ・S・ハーセ

(1918 - 2011)

小説家

小説家

2011年 ヘラ・S・ハーセ 1918年

2013年

山崎豊子

(1924 - 2013)

作家

作家

社会派小説で知られる日本の作家。

1924年大阪府に生まれる。『白い巨塔』『沈まぬ太陽』『華麗なる一族』などのヒット作で社会の闇や組織の内幕を描写し、高い評価を得た。取材を重視したリアリズムあふれる作風で、多くの映像化作品を生み出した。日本文学における社会派小説の代表者として知られる。2013年9月29日に逝去。

山崎豊子 1924年