10月02日の誕生日 - 科学者・研究者

1832年

エドワード・バーネット・タイラー

(1832 - 1917)

人類学者

イギリスの人類学者、文化人類学の基礎を築いた人物。

エドワード・B・タイラーはイギリスの人類学者で、文化人類学の基礎を築いたパイオニアとされる。1832年にロンドンで生まれ、オックスフォード大学で学んだ後、博物館学芸員としての経験を積んだ。1871年に『原始文化』を発表し、アニミズム理論を提唱した。英国協同社学会の設立に関わり、人類学の学問体系化に貢献した。1917年に没した。

1832年エドワード・バーネット・タイラー人類学者 1917年

1832年

ユリウス・フォン・ザックス

(1832 - 1897)

植物学者

ドイツの植物学者、植物生理学の父と称される。

ユリウス・フォン・ザックスはドイツの植物学者で、植物生理学の先駆者と称される。1832年にベルリンで生まれ、博物学を学んだ後、植物成長や発生の研究に従事した。ヴュルツブルク大学の植物学研究所を設立し、多くの実験を通じて光合成や水分輸送のメカニズムを解明した。『植物学教科書』などの著作を残し、後進の教育に尽力した。1897年に没した。

1832年ユリウス・フォン・ザックス植物学者 1897年

1852年

ウィリアム・ラムゼー

(1852 - 1916)

化学者

スコットランド出身の化学者で、希ガスの発見によりノーベル化学賞を受賞。

1904年に希ガス元素の独立した族としての存在を証明し、新元素をいくつか発見。化学周期表の理解を大きく進展させた。英国ロイヤルソサエティ会員として研究を推進。高温と圧力下でのガス分析法を開発し、分析化学の基礎を確立。幅広い研究業績で化学界に多大な影響を残した。

1852年ウィリアム・ラムゼー化学者 1916年

1854年

パトリック・ゲデス

(1854 - 1932)

生物学者、教育学者

生物学者教育学者

スコットランドの生物学者・都市計画家で、総合的な社会教育の概念を提唱した文化地理学の先駆者。

スコットランド生まれの生物学者として研究を始める。都市計画と社会学を統合した手法を開発し、実践に応用。教育革新のためセルフゴヴァニングコミュニティの創設を提唱。パリ万国博や欧州各地で都市再生プロジェクトに関与。社会と環境を総合的に捉えるアーバニズム理論は現代にも影響。文化地理学や地域研究の基礎を築いた。

1854年パトリック・ゲデス生物学者教育学者 1932年

1858年

イェラルド・ドゥ・イェール

(1858 - 1943)

地質学者

スウェーデンの地質学者で、層位学的年代測定にパーヴ年代学を導入した研究者。

層状堆積物の観察から年縞（バーヴ）の法則を確立。スウェーデン湖沼の堆積物を対象に気候変動史を解明。パーヴ年代学により氷河期のサイクルを年代付け。地質学的時間スケールの精密化に貢献。学術論文と講演で国際的に高い評価を得た。

1858年イェラルド・ドゥ・イェール地質学者 1943年

慶応3年9月5日

三木竹二

(1867 - 1908)

医師、劇評家

医師劇評家

日本の医師であり、劇評家として明治期の演劇文化を支えた人物。

医師として各地で診療にあたり、医学教育にも関与。同時に演劇批評家として舞台評論を雑誌に多数寄稿。西洋演劇の紹介や翻訳を通じて日本の近代演劇発展に貢献。文学者や劇作家とも交流し、劇評の視座革新を図った。医学と芸術を横断する文化人として知られた。

1867年慶応 9月5日三木竹二 1908年

1883年

カール・フォン・テルツァーギ

(1883 - 1963)

土木技術者

オーストリア出身の土木技術者、地盤工学の父と称される。

1883年10月2日にオーストリア＝ハンガリー帝国ウィーンで生まれる。土質力学と地盤工学の基礎理論を確立し、『土の力学』を著す。 1930年代にアメリカに移住し、ハーバード大学やコロンビア大学で教授を務める。多くの建設プロジェクトで地盤解析手法を導入し、現在の基礎設計に大きな影響を与えた。 1963年にニュージャージー州で逝去。

1883年カール・フォン・テルツァーギ土木技術者 1963年

1883年

ロバート・ウィリアム・ボイル

(1883 - 1955)

物理学者

ロバート・ウィリアム・ボイル英語版 1955年

1893年

加藤セチ

(1893 - 1989)

化学者、上野学園大学名誉教授、元理化学研究所主任研究員

化学者上野学園大学名誉教授元理化学研究所主任研究員

1893年加藤セチ上野学園大学理化学研究所 1989年

1904年

大隅健一郎

(1904 - 1998)

商法学者

日本の商法学者。会社法や商取引法の研究で知られ、学界に多大な影響を与えた。

大隅健一郎は1904年に生まれ、東京帝国大学で商法を学んだ。卒業後は同大学法学部教授として教育・研究に従事し、多くの論文を発表した。特に会社法の組織再編や株主権保護に関する研究が評価され、日本の商法学発展に寄与した。戦後は法制審議会委員として立法政策にも関わり、商法改正にも影響を与えた。 1998年に94歳で没するまで、後進の育成にも尽力した。

大隅健一郎商法学者 1998年

1907年

アレクサンダー・トッド

(1907 - 1997)

生化学者

イギリスの生化学者。ヌクレオチド研究で1957年にノーベル化学賞を受賞した。

アレクサンダー・トッドは1907年にスコットランドで生まれ、ケンブリッジ大学で化学を学んだ。ヌクレオチドの構造解析と生合成機構の解明に取り組み、ビタミンB1やリボフラビン研究でも成果を挙げた。 1957年にはヌクレオチド研究への貢献が認められ、ノーベル化学賞を受賞した。戦後は国立研究機関や大学で研究と教育に従事し、多くの論文を発表した。晩年まで活発に活動を続け、1997年に90歳で逝去した。

1907年アレクサンダー・トッド生化学者 1997年

1908年

増田四郎

(1908 - 1997)

歴史学者

日本の歴史学者。中世日本史を専門とし、城郭史の研究で著名。

増田四郎は1908年に岩手県で生まれ、東京帝国大学で歴史学を専攻した。卒業後は同大学史学科の教授として中世史研究に従事し、特に城郭制度や武士階級の形成過程を論じた。主著『日本中世城郭史』は学界に大きな影響を与え、公刊史料の整理や現地調査にも尽力した。また、歴史教育の普及にも熱心で、多くの学生を育てた。 1997年に88歳で没し、その実証的研究は現在も研究者に引用されている。

1908年増田四郎歴史学者