1604年
超新星1604(ケプラーの星)が初めて観測される。
ケプラーの星とも呼ばれる超新星1604が初めて観測され、天文学界に衝撃を与えた。
1604年、ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーらによって観測された明るい新星。
この超新星は肉眼でも観察でき、その明るさは惑星以上に輝いた。
従来の不変と考えられていた天球観を覆し、天体変化の存在を示唆する重要な発見。
後に「ケプラーの超新星」または「ケプラーの星」と呼ばれるようになった。
現代ではこの超新星残骸から得られるデータが超新星爆発理論の検証に利用されている。
位置はヘビ座付近で、現在も残骸がX線・電波観測などで研究されている。
1604年
超新星1604
1885年
日本がメートル条約に加入。
日本がメートル条約に加盟し、計量単位の国際標準化に参加。
1885年10月9日、日本政府はフランス・パリで採択されたメートル条約に加入。
メートル条約は各国が計量単位を統一し、取引や科学研究の共通基盤を築く国際協定。
加盟により日本国内でメートル法の導入が進み、工業化と貿易の発展に寄与。
後にグローバルな標準単位として採用されるSI単位体系の基礎ともなる。
この動きは日本の近代化と国際的地位向上にも重要な役割を果たした。
1885年
日本
メートル条約
1890年
クレマン・アデールが自作した飛行機「エオール号」で初の自力動力離陸に成功。
クレマン・アデールが動力付き飛行機『エオール号』で自力離陸に成功した。
1890年10月9日、フランスの発明家クレマン・アデールが『エオール号』で世界初の自走式動力飛行に成功。
飛行機は蒸気エンジンを搭載し、短距離ながら自力で離陸し数十メートルを飛行した。
この成果はライト兄弟の動力飛行以前の重要なエンジニアリング的挑戦と位置付けられる。
技術的には安定性や再現性に課題があったものの、後の航空機開発への先駆的実験となった。
アデールの実験は飛行機設計の可能性と動力飛行への道筋を示した画期的な出来事。
1890年
クレマン・アデール
2002年
島津製作所の田中耕一のノーベル化学賞受賞が決定。
田中耕一(島津製作所)がノーベル化学賞受賞に決定した。
田中耕一は質量分析装置を改良し、タンパク質やペプチドの同定を可能にする技術を開発しました。この革新的手法は生化学およびバイオテクノロジー分野に大きな影響を与え、医薬品開発やプロテオミクス研究の進展に寄与しました。2002年10月9日にノーベル化学賞受賞が決定され、同分野での日本人初受賞として国内外から注目を浴びました。受賞は島津製作所の研究力を世界に示す機会となり、企業の技術力向上にもつながりました。
2002年
島津製作所
田中耕一
ノーベル化学賞
2006年
SN 2006jcの出現がアマチュア天文家3人によって発見される。
アマチュア天文家3人が超新星SN 2006jcを発見した。
超新星SN 2006jcは2006年10月9日にアマチュア天文家3人によって発見されました。発見された位置はおとめ座の銀河NGC2403付近で、後のスペクトル解析によりタイプIbと分類されました。特異な点は爆発前に激しい質量放出が観測されていたことで、従来の超新星理論に新たな視点をもたらしました。国内外の研究チームが追観測を行い、紫外線やX線での放射を検出しました。この発見はプロ・アマチュア連携の重要性を示し、天文観測技術の発展にも寄与しました。
SN 2006jc
2009年
アメリカの無人月探査機「エルクロス」が 水の痕跡を調査するため、月の南極付近にあるクレーターCabeusに衝突。衝突で生じた塵の観測結果から、月面に水が存在する証拠を確認。
無人月探査機LCROSSが月南極のCabeusクレーターに衝突し、水の痕跡を確認した。
NASAの無人探査機LCROSSは2009年10月9日に月面南極のCabeusクレーターに衝突し、その反動で放出された塵のスペクトル観測を行いました。LROと連携した観測により、水分子の吸収特徴が検出され、月面に含水鉱物や氷が存在する証拠となりました。これまで月は乾燥した天体と考えられていた常識を覆す画期的な発見とされ、今後の月探査計画や有人着陸に向けた資源利用研究に大きな影響を与えました。国際的にも注目を集め、各国の宇宙機関が月の水資源調査を強化する契機となりました。
エルクロス
2019年
ノーベル化学賞に「リチウムイオン電池」を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰ら3人が選ばれる。
リチウムイオン電池の開発により吉野彰ら3人が2019年ノーベル化学賞を受賞。
2019年10月9日、スウェーデン王立科学アカデミーはリチウムイオン電池の基礎研究と実用化に貢献した吉野彰(旭化成名誉フェロー)、ジョン・グッドイナフ(スタンフォード大学名誉教授)、スタンリー・ウィッティンガム(Binghamton大学名誉教授)の3名にノーベル化学賞を授与すると発表した。
彼らの研究は高エネルギー密度で軽量な二次電池の実現を可能にし、携帯機器や電気自動車などの普及を支えた。
リチウムイオン電池は充電可能で高効率を実現し、現代社会のモバイル機器やクリーンエネルギー推進に大きく寄与した。
この成果は持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要な技術的ブレークスルーとして高く評価された。
2019年
ノーベル化学賞
リチウムイオン電池
旭化成
吉野彰