10月17日の出来事 - 政治・行政 | calendar.web-standard.org

1610年

フランス王ルイ13世の戴冠式がランス大聖堂で行われる。

1610年、ランス大聖堂でルイ13世の戴冠式が執り行われた。

1610年10月17日、フランス王位を継承したルイ13世の戴冠式がランス大聖堂で執り行われた。先代アンリ4世の暗殺後、わずか9歳で即位したルイ13世は、この式典で正式に国王として承認された。式典は伝統に則り、大司教による祝福と儀礼的な玉座への着座が行われた。廷臣や諸侯が参列し、王権の神聖性と王朝の正統性を国内外に示した。戴冠式は後の政治的安定と宮廷文化の発展に寄与した。

1610年フランスルイ13世ランス大聖堂

1797年

ナポレオン・ボナパルトとオーストリア代表がフランス革命戦争の講和条約の1つカンポ・フォルミオ条約に調印。

1797年、ナポレオンとオーストリアがカンポ・フォルミオ条約に調印。

1797年10月17日、ナポレオン・ボナパルトとオーストリア代表がカンポ・フォルミオ条約に調印した。この条約によりフランスはオーストリア領ネーデルラントやイタリア北部を獲得した。ベネチア共和国は消滅し、その領土がフランスとオーストリアに分割された。条約は第一対仏大同盟の終結を意味し、ナポレオンの欧州における影響力を強化した。同時に革命的外交の一環として、領土再編のモデルケースともなった。

1797年ナポレオン・ボナパルトオーストリアフランス革命戦争カンポ・フォルミオ条約

1806年

ハイチの独立運動指導者ジャン＝ジャック・デサリーヌ（ハイチ皇帝ジャック1世）が暗殺される。

1806年、ハイチ初代皇帝ジャック1世（ジャン＝ジャック・デサリーヌ）が暗殺された。

1806年10月17日、ハイチ初代皇帝ジャック1世ことジャン＝ジャック・デサリーヌが暗殺された。独立後の混乱期に皇帝として即位したデサリーヌは過酷な統治で国内に反感を抱かれていた。暗殺は反乱勢力の襲撃によって首都で行われ、政治的混乱に拍車がかかった。彼の死後、ハイチは複数の勢力に分裂し、国家建設は難航した。デサリーヌの功罪が評価されるなか、暗殺は独立後の混乱を象徴する事件となった。

1806年ハイチジャン＝ジャック・デサリーヌ

1887年

フランスがアンナン・トンキン保護国、コーチシナ植民地、カンボジア保護国を統括するインドシナ総督を設置、インドシナ連邦が成立。

フランスがインドシナ連邦を成立させ、植民地支配を強化した。

1887年、フランスはアンナン・トンキン保護国、コーチシナ植民地、カンボジア保護国を統括する総督職を設置した。これによりインドシナ連邦が成立し、一元的な植民地統治体制が強化された。統治にはフランス本国から派遣された官僚と軍事力が用いられた。現地の伝統的支配者層にも配慮しつつ、経済開発や交通網整備が進められた。一方で現地民の反発や反植民地運動も次第に高まっていった。この連邦体制は第二次世界大戦後まで続いた。

1887年フランスインドシナ連邦

1931年

十月事件。橋本欣五郎中佐を中心にした桜会による軍事クーデター計画が未然に発覚し、関係者が一斉に逮捕される。

桜会による軍事クーデター計画（十月事件）が発覚し関係者が逮捕された。

1931年、橋本欣五郎中佐を中心とする桜会が政府転覆を目指す軍事クーデターを計画した。計画は十月事件と呼ばれ、皇室や政界への強硬介入を狙っていた。計画は未然に発覚し、指導者を含む関係者が一斉に逮捕された。事件は軍部の政治介入の兆候として国内外に警戒感を強めた。以後、軍部と政府の緊張関係が一層深まる契機となった。

1931年十月事件橋本欣五郎桜会

1933年

アルベルト・アインシュタインがナチスから逃れるためアメリカ合衆国へ移住。

アルベルト・アインシュタインがナチス政権を逃れアメリカへ移住した。

1933年、ユダヤ人迫害が進むナチス・ドイツを脱し、アインシュタインはアメリカ合衆国へ移住した。移住にあたりプリンストン大学の高等研究所に迎えられた。アメリカでは相対性理論などの研究を継続し、科学界に大きな影響を与えた。彼の移住は多くのユダヤ系科学者の安全な避難と学術的交流の先鞭をつけた。一方でドイツ国内では理論物理学の停滞を招く一因ともなった。アメリカでの活躍は第二次世界大戦下の原子力研究にも影響を及ぼした。

1933年アルベルト・アインシュタインナチス

1945年

アルゼンチンでエドゥアルド・アバロス将軍による軍事クーデターによりフアン・ペロン副大統領が一時拘束される。多数のペロン支持者がプラサ・デ・マヨに集結してペロンの釈放を求め、クーデター失敗。

エドゥアルド・アバロス将軍が主導したクーデターでフアン・ペロン副大統領が一時拘束されるも、プラサ・デ・マヨに集まった支持者の民衆行動で釈放を勝ち取った。

アルゼンチン軍のエドゥアルド・アバロス将軍が反ペロン派を主導しクーデターを試みた。当時副大統領だったフアン・ペロンは逮捕され一時拘束を受けた。首都ブエノスアイレスのプラサ・デ・マヨには多数の支持者が集結し、釈放を求める大規模なデモが発生した。民衆の強い支持を背景にクーデターは頓挫し、ペロンはまもなく解放された。この出来事はアルゼンチン政治史における民衆運動の象徴的勝利として記憶されている。

1945年フアン・ペロンプラサ・デ・マヨ英語版

1966年

ボツワナとレソトが国際連合に加盟。

1966年、ボツワナとレソトが同日に国際連合への加盟を果たし、新興独立国として国際社会に正式に認められた。

ボツワナ共和国とレソト王国は1966年10月17日に同時に国連加盟を承認された。両国はそれぞれ英国からの独立後、国際的承認と安全保障を求めて国連加入を目指していた。加盟により主権国家としての地位を正式に確立し、国連を通じた経済援助や平和維持活動への参加が可能となった。新興独立国としての歩みを国際社会とともに進める契機となった。

1966年ボツワナレソト国際連合

1972年

韓国の朴正煕大統領が、非常戒厳と共に国会を解散し、政治活動を禁じる非常措置を宣言する。9日後の10月26日に「10月維新」と名付けられる。

1972年、朴正煕大統領が非常戒厳令を布告して国会を解散し、政治活動を全面禁止とする非常措置を宣言。後に「10月維新」と称される独裁強化の一環。

1972年10月17日、韓国の朴正煕大統領は非常戒厳令を布告し同時に国会を解散した。すべての政治活動を禁止する非常措置を宣言し、国内の反対勢力を抑え込もうとした。9日後の10月26日にはこの一連の措置が「10月維新」と呼ばれ、改憲など独裁的権限強化への布石とされた。国内では基本的人権や政治自由の制限に対する批判が高まり、国際社会からも懸念が示された。韓国現代史における重大な転換点として知られている。

1972年韓国朴正煕 10月維新

2007年

ダライ・ラマ14世に議会名誉黄金勲章が授与される。

2007年10月17日、米国議会からダライ・ラマ14世に議会名誉黄金勲章が授与された。

2007年10月17日、米国下院および上院合同で最高位の名誉として『議会名誉黄金勲章』がダライ・ラマ14世に授与された。同勲章は自由と人権への貢献を讃えるもので、これまでネルソン・マンデラやマザー・テレサらも受章している。チベットの非暴力的独立運動や宗教指導者としての長年の活動が評価された。授与は米中関係にも影響を与え、外交的緊張を招く一因ともなった。この栄誉はチベット問題への国際的関心を再燃させた。

2007年ダライ・ラマ14世議会名誉黄金勲章