10月18日の誕生日 - 科学者・研究者

1547年

ユストゥス・リプシウス

(1547 - 1606)

文献学者、人文学者

文献学者人文学者

16世紀フランドルの人文学者。古典研究を通じてネオストイシズムを復興した。

1547年にフランドルで生まれ、パリやパドヴァで古典文学を学ぶ。1570年代にルーヴェン大学の教授に就任し、タキトゥスやセネカの注釈書を出版。著作『De Constantia』ではストア哲学の実践的意義を説き、ヨーロッパ各地で共感を呼んだ。弟子たちとともに学問所を率い、人文主義研究の拠点を築いた。1606年に没し、後世のリベラルアーツ教育に影響を残した。

1547年ユストゥス・リプシウス 1606年

1850年

バジル・ホール・チェンバレン

(1850 - 1935)

日本研究家

イギリス出身の日本研究家。東京帝国大学で教鞭を執り、日本文化研究に貢献した。

Basil Hall Chamberlain（バジル・ホール・チェンバレン）はイギリス出身の日本研究家。 1850年に生まれ、1870年代から東京帝国大学で日本文学や日本語を講義した。『Things Japanese』などの著作で日本文化を欧米に紹介。言語学や民族学の視点から日本研究を進め、ジャポノロジーの発展に寄与した。 1935年に没し、日本研究の先駆者として高く評価されている。

1850年バジル・ホール・チェンバレン 1935年

1898年

玉虫文一

(1898 - 1982)

化学者

日本の化学者。昭和期に有機化学の研究を進め、教育者としても後進を育成した。

玉虫文一は1898年に生まれ、有機化学分野で研究を行った化学者である。東京帝国大学化学科を卒業後、染料や高分子化合物の合成研究に従事した。研究成果は国内外の学術誌に発表され、工業化学の発展に寄与した。大学教授として後進の教育にも力を入れ、多くの研究者を育成した。1982年に没するまで精力的に研究を続けた。その業績は今日の化学工業にも受け継がれている。

1898年玉虫文一化学者 1982年

1902年

パスクアル・ヨルダン

(1902 - 1980)

物理学者

ドイツの理論物理学者。量子力学の創始者の一人として、行列力学の発展に貢献した。

パスクアル・ヨルダンは1902年にドイツで生まれ、量子力学の基礎を築いた理論物理学者である。マックス・ボルンやヴェルナー・ハイゼンベルクとともに行列力学を発展させた。ジョルダン環やジョルダン解析と呼ばれる数学的概念を導入し、量子理論に貢献した。第二次世界大戦後は学術活動を再開し、教育者としても多くの物理学者を育てた。晩年は学会活動や出版を通じて理論物理学の普及に努めた。1980年に惜しまれつつ世を去った。

1902年パスクアル・ヨルダン物理学者 1980年

1903年

アルブレヒト・フォン・ウラッハ

(1903 - 1969)

画家、作家、ジャーナリスト、言語学者、外交官

画家作家ジャーナリスト言語学者外交官

ドイツの画家、作家、ジャーナリスト、言語学者、外交官。多彩な才能で知られた人物。

アルブレヒト・フォン・ウラッハは1903年にドイツの貴族に生まれ、多彩な分野で活躍した。画家としてはヨーロッパ各地で個展を開き、その作品は写実的なスタイルで知られた。作家やジャーナリストとしても執筆活動を行い、旅行記や社説を発表した。言語学者として複数の言語に精通し、翻訳や言語研究にも貢献した。外交官としても勤務し、文化交流や国際会議での交渉に携わった。1969年にその多芸多才な生涯を閉じた。

1903年アルブレヒト・フォン・ウラッハ画家作家ジャーナリスト言語学者外交官 1969年

1926年

貝塚爽平

(1926 - 1998)

地形学者

日本の地形学者。河川や斜面の地形変化に関する研究で知られる。

1926年に北海道で生まれ、地理学を専攻して学術研究を開始。河川堆積物や斜面破壊のメカニズムに関する研究を行い、地形学の発展に貢献。大学教授として後進の指導にも力を注ぎ、多くの地形学研究者を育成した。国内外の学会で発表を重ね、科学論文や専門書も多数刊行した。 1998年に没するまで、生涯を通じて地球表層の動態理解に取り組んだ。

貝塚爽平 1998年

1952年

アンソニー・ポーソン

(1952 - 2013)

科学者

1952年アンソニー・ポーソン科学者 2013年

1955年

天野篤

外科医

肝臓移植の第一人者として知られる日本の外科医。先進的な手術技術で多くの患者の命を救ってきた。

1955年、神奈川県生まれ。東京大学医学部を卒業後、外科医として肝臓移植の研究と臨床に従事。国内初のABO不適合肝移植を成功させ、分割肝移植のパイオニアとしても知られる。多くの学会発表や論文を通じて技術普及に努め、後進の育成にも力を注いだ。2008年には文化功労者に選出され、その功績が広く認められた。現在も外科医療の発展に寄与し続けている。

天野篤