10月19日の命日 - 科学者・研究者

1806年

ベンジャミン・バネカー

(1731 - 1806)

天文学者

18世紀アフリカ系アメリカ人初期の科学者。天文暦や発明で知られる。

ベンジャミン・バネカー（1731年 - 1806年）はアフリカ系アメリカ人の天文学者・数学者で、独学で天文学を学び暦を作成した。 1753年に発表したアルマナックは精度が高く、アメリカ独立戦争期の航海や農業に利用された。また木製の機械式時計を製作し、当時の白人社会の注目を集めた。トーマス・ジェファーソン宛の手紙で人種平等を訴え、政治的な論争にも影響を与えた。科学技術と人権擁護を同時に追求した先駆者として評価される。

1806年ベンジャミン・バネカー 1731年

1815年

パオロ・マスカーニ

(1755 - 1815)

医師、解剖学者

医師解剖学者

イタリアの解剖学者で、リンパ系研究の先駆者。

パオロ・マスカーニ（1755年 - 1815年）はイタリアの医師・解剖学者で、リンパ管系の詳細な解剖学的研究を行った。著作『リンパ管系解剖学』には精緻なイラストを多数掲載し、当時の解剖学教育に大きな影響を与えた。ピサ大学で長年教鞭を執り、多くの後進を育成した。実験的手法と芸術的な図解を融合させた研究スタイルが特徴である。彼の業績は現代のリンパ生理学や医学教育の基礎となっている。

1815年パオロ・マスカーニ英語版 1755年

安政6年9月24日

佐藤一斎

(1772 - 1859)

儒学者

江戸時代後期を代表する儒学者。朱子学の教えを広め、多くの門人を育成した。

1772年に生まれ、江戸にて朱子学の教育を受ける。幕府や藩校で講義を行い、藩士や志士に学問を伝えた。論語や孟子の注釈書を著し、学問の普及に努めた。幕末の動乱期には保守的立場から社会秩序の維持を訴えた。多くの門人が明治維新後も影響力を発揮し、日本の近代化に寄与した。1859年に没し、その学説は以後も日本の儒学界で重視され続けている。

1859年安政 9月24日佐藤一斎儒学者 1772年

1867年

ジェームズ・サウス

(1785 - 1867)

天文学者

イギリスの天文学者で、王立天文学会の創設メンバー。二重星観測で知られる。

1785年にロンドンに生まれ、天体観測に没頭した。1820年にジョン・ハーシェルらとともに王立天文学会を設立した。自作の大型望遠鏡を用いて二重星の観測と測定を行い、精密なデータを収集した。1830年代には観測器具の改良に取り組み、新しい精密機械を開発した。多くの天文学論文を発表し、当時の天文学界に大きな影響を与えた。1867年に没し、観測技術の発展に寄与した功績が評価されている。

1867年ジェームズ・サウス 1785年

1875年

チャールズ・ホイートストン

(1802 - 1875)

物理学者

イギリスの物理学者・発明家で、ホイートストン・ブリッジの発明者。音響機器やステレオスコープも開発した。

1802年にロンドンで生まれ、電気通信技術に興味を持つ。1833年に抵抗測定のためのホイートストン・ブリッジを発明し、精密測定技術に革新をもたらした。1829年にはコンサーティナを発明し、音楽楽器としての分野でも才能を発揮した。1840年代にはステレオスコープを開発し、立体視の原理を広く紹介した。電信技術や音響学の研究でも業績を挙げ、ロイヤル・ソサエティ会員に選出された。1875年に没し、その発明と研究は近代科学技術の基礎を築いた。

1875年チャールズ・ホイートストン物理学者 1802年

1906年

チャールズ・ファイザー

(1824 - 1906)

化学者

ドイツ系アメリカ人の化学者・実業家で、製薬会社ファイザー社を創業した。

1824年にドイツで生まれ、若くしてアメリカに移住し化学を学んだ。1849年にニューヨークで製薬会社Pfizer & Companyを設立し、高純度の医薬品製造を目指した。独自の合成法を用いて品質管理に徹し、市場での信頼を築いた。抗マラリア薬や消毒薬の製造に成功し、事業を拡大した。企業は後に世界的製薬メーカーへと成長し、先進的な医薬品開発を行う基盤を形成した。1906年に没し、製薬業界の発展に大きく貢献した。

1906年チャールズ・ファイザー 1824年

1909年

チェーザレ・ロンブローゾ

(1836 - 1909)

精神科医、犯罪人類学の創始者

精神科医犯罪人類学の創始者

イタリアの精神科医・犯罪人類学の創始者。犯罪者の身体的特徴から行動を分析した先駆者。

1836年にヴェローナで生まれ、医学と精神医学を学んだ。犯罪者の頭蓋や身体を詳細に研究し、『犯罪人類学』という新分野を確立した。肉体的特徴と犯罪傾向の関連を説き、犯罪学に生物学的視点を導入した。代表著作『犯罪人類学』で理論を体系化し、欧米で大きな注目を集めた。後年には理論の人種差別的側面が批判を受けるようになったが、犯罪心理学への影響は大きい。1909年に没し、犯罪学の発展に貢献した。

1909年チェーザレ・ロンブローゾ 1836年

1926年

ヴィクトル・バベシュ

(1854 - 1926)

医師、細菌学者

医師細菌学者

ルーマニア出身の医師・細菌学者で、寄生性原生動物バベシア属の発見などで知られる近代微生物学の先駆者です。

1854年に生まれたヴィクトル・バベシュは、ヨーロッパとアメリカで医学を学び、微生物学の研究を深めました。彼は結核菌やコレラ菌を含む多くの病原菌を分類・記述し、『細菌学の教科書』を出版しました。寄生性原生動物の一種であるバベシア属を発見し、その名を冠しました。研究は公衆衛生の発展に寄与し、ブカレスト大学で多くの後進を育成しました。彼の業績は現代の感染症学に大きな影響を与えています。

1926年ヴィクトル・バベシュ英語版 1854年

1937年

アーネスト・ラザフォード

(1871 - 1937)

物理学者

ニュージーランド出身の物理学者で、原子核の発見者として知られる「近代物理学の父」です。

1871年にニュージーランドで生まれたアーネスト・ラザフォードは、放射線研究に従事し、原子核モデルを提唱しました。1908年にノーベル化学賞を受賞し、アルファ・ベータ・ガンマ線の発見や原子分解実験で画期的な成果を挙げました。彼の研究は核物理学の基礎を築き、原子力発電や原子爆弾の理論的土台となりました。ケンブリッジ大学やマクドナルド・バイザー研究所で後進を育成し、多くの科学者に影響を与えました。1937年に逝去するまで、物理学界を牽引しました。

1937年アーネスト・ラザフォード 1871年

1957年

ゴードン・チャイルド

(1892 - 1957)

考古学者、文献学者

考古学者文献学者

考古学者・文献学者として古代の遺物調査と文書解析を行い、歴史研究に貢献した人物です。

1892年に生まれた考古学者・文献学者。古代遺跡の発掘調査や古文書の分析を専門とし、考古学と文献学を融合させた学際的研究で知られる。複数の論文や報告書を発表し、歴史的事実の解明に寄与した。 1957年にその生涯を閉じた。

1957年ゴードン・チャイルド 1892年

1958年

上田庄三郎

(1894 - 1958)

教員、教育評論家

教員教育評論家

教員として教育現場に携わり、教育制度や指導法の改善提言で知られた人物です。

1894年に生まれた教育者・教育評論家。実際の教壇経験を基に教育制度や指導法の改善提言を行った。教育現場の課題を鋭く分析し、多数の評論や著作を発表。教師と生徒のよりよい関係構築を目指した活動は後進に影響を与えた。 1958年にその生涯を閉じた。

1958年上田庄三郎 1894年

1993年

上田英雄

(1910 - 1993)

内科医、第5代横綱審議委員会委員長

内科医第5代横綱審議委員会委員長

日本の内科医として多くの患者を診察。第5代横綱審議委員会委員長として相撲界の運営にも貢献した。

1910年生まれ。内科医として長年、診療にあたり多くの患者を支えた。晩年には第5代横綱審議委員会委員長に就任し、相撲界の発展と伝統継承に貢献した。臨床医としての豊富な経験を背景に、公正な審議を行い、その見識は高く評価された。医学とスポーツの双方に功績を残し、広く尊敬を集めた。 1993年10月19日に逝去。

1993年上田英雄横綱審議委員会 1910年