11月09日の命日 - 科学者・研究者

享保9年9月24日

西川如見

(1648 - 1724)

天文学者

江戸時代の天文学者で、暦学や西洋天文学の研究・普及に努めた学者。

西川如見（1648-1724）は儒学を基礎に、暦学や天文学の研究を行った学者です。京都で学問を深めたのち、天象観測や暦法改良の著書を相次いで発表しました。『天文私説』などでは当時の西洋天文学の理論や観測技術を紹介し、日本に広める役割を果たします。幕府から暦改定の要請を受け、暦学者として公式に活動した経験もあります。享保9年9月24日に京都で没し、多くの弟子に学問を継承しました。

1724年享保 9月24日西川如見天文学者 1648年

明和6年10月12日

青木昆陽

(1698 - 1769)

蘭学者

江戸時代の蘭学者で、サツマイモの普及を通じて飢饉対策に貢献。

青木昆陽（1698-1769）は長崎でオランダ語と西洋科学を学んだ蘭学者・農学者です。飢饉時の食糧不足を救うため、サツマイモの栽培法を体系化し各地に広めました。『蕃藷録』などの著作を通じて農学知識を普及させ、幕府の農政にも影響を与えます。天文学や測量術、医学など幅広い分野でも講義を行い、多くの後進を育成しました。明和6年10月12日に江戸で没し、その業績は現在も高く評価されています。

1769年明和 10月12日青木昆陽蘭学者 1698年

安永2年9月25日

吉益東洞

(1702 - 1773)

漢方医

江戸時代の漢方医で、腹診を重視した診断法を確立した医学者。

吉益東洞（1702-1773）は腹部触診を重んじる診断法を確立した江戸時代の漢方医です。『医範撮要』などの著作で臓腹診察の詳細な手順を示し、多くの医師に影響を与えました。従来の理論に依存せず、現場での臨床観察を重視した実践的な医療を推進します。幕府や大名家の御典医としても活躍し、高い評価を得ました。安永2年9月25日に江戸で没し、漢方医学の発展に大きく寄与しました。

1773年安永 9月25日吉益東洞漢方医 1702年

1803年

ジョルジュ＝ルイ・ルサージュ

(1724 - 1803)

物理学者

18世紀スイスの物理学者。レサージュの重力理論で知られる。

1724年にジュネーヴで生まれ、同地の大学で物理学を学ぶ。粒子間の衝突によって万有引力を説明するレサージュの重力理論を提唱し、後の重力研究に影響を与えた。著書や論文を通じて18世紀の物理学界に貢献。数学や光学の研究にも取り組み、多方面での業績を残す。 1803年に没し、その理論は後世に議論を呼び続けた。

1803年ジョルジュ＝ルイ・ルサージュ 1724年

1927年

南条文雄

(1849 - 1927)

仏教学者

日本の仏教学者。インド仏教の研究と翻訳で知られる先駆的学者。

南条文雄（1849–1927）は、日本の仏教学者で、東京帝国大学教授を務めた。古代インド語の文献に精通し、パーリ語やサンスクリット語の仏典翻訳を多数手掛けた。近代日本における仏教研究の基礎を築き、西洋学術との橋渡し役を果たした。学術論文や著書を通じ、仏教文化の理解普及に寄与し、後の研究者に大きな影響を与えた。

1927年南条文雄仏教学者 1849年

1929年

斎藤秀三郎

(1866 - 1929)

英語学者

日本の英語学者。英語文学研究の先駆者として活躍した。

斎藤秀三郎（1866–1929）は、東京帝国大学で英語学を教えた学者。英米文学や言語学の研究に取り組み、語学教育の近代化を推進した。数々の英文法書や辞典の編纂に携わり、日本における英語教育の発展に貢献した。講演や論文を通じて海外の文学作品を日本に紹介し、学術交流の基盤を築いた。

1929年斎藤秀三郎英語学者 1866年

1952年

ハイム・ヴァイツマン

(1874 - 1952)

政治家、化学者、初代イスラエル大統領

政治家化学者初代イスラエル大統領

化学者としても知られるシオニスト運動の指導者。イスラエル初代大統領を務めた。

1874年にロシア帝国（現ベラルーシ）で生まれる。化学者としてアセトン発酵法を開発し、第一次世界大戦中にイギリス軍を支援した。シオニスト運動の指導者として国際的な活動を展開。 1917年のバルフォア宣言獲得に大きく寄与した。 1949年にイスラエル初代大統領に選出され、1952年まで務める。 1952年に死去し、国家建設の父として記憶される。

1952年ハイム・ヴァイツマンイスラエル大統領 1874年

1963年

勝沼精蔵

(1886 - 1963)

医学者

1963年勝沼精蔵医学者 1886年

1968年

石田英一郎

(1903 - 1968)

文化人類学者

1968年石田英一郎 1903年

1978年

テレーズ・トレフエル

(1892 - 1978)

化学者

フランスの化学者で、スルホンアミド系抗生物質の研究により細菌感染症治療に貢献した。

テレーズ・トレフエルは1892年に生まれ、パリ大学で化学を学んだ。夫妻で行った研究により、スルホンアミド系抗生物質の合成と作用機序を解明した。第二次世界大戦中には細菌性感染症への治療法確立に寄与し、多くの患者を救った。彼女の業績は抗生物質研究の基礎を築き、後の新薬開発へ大きな影響を与えた。晩年は教育や研究指導に携わり、後進の育成にも力を注いだ。1978年に没し、その功績は今日まで高く評価されている。

1978年テレーズ・トレフエル英語版 1892年

1983年

アンドレ・シャンソン

(1900 - 1983)

作家、歴史学者、評論家

作家歴史学者評論家

フランスの作家・歴史学者で、文学作品や歴史評論を多岐にわたり執筆した。

アンドレ・シャンソンは1900年に生まれ、文学と歴史学を専門に学んだ。著書には中世フランス文学を分析した論文や社会評論があり、学界で高い評価を得た。同時に小説やエッセイも手掛け、その深い洞察と文体の美しさが読者を魅了した。戦後は新聞や雑誌で歴史解説や文化評論を行い、広く一般に歴史への興味を喚起した。教育者としても活躍し、多くの学生を指導して後進育成に貢献した。1983年に没し、その幅広い業績は今日まで影響を与えている。

1983年アンドレ・シャンソン 1900年

1988年

茅誠司

(1898 - 1988)

物理学者、小さな親切運動提唱者

物理学者小さな親切運動提唱者

日本の物理学者で、小さな親切運動を提唱し社会運動を広めた。

茅誠司は1898年に生まれ、東京帝国大学で物理学を専攻した。専門は電磁気学や固体物理学で、学術論文を発表し研究者として評価された。一方で、日常生活の中で他者に親切にすることを呼びかける『小さな親切運動』を提唱し、戦後の市民運動に影響を与えた。講演や著作を通じて全国に運動を広め、社会における思いやりの大切さを説いた。教育者として後進の指導にも力を注ぎ、学生たちに科学と人間性の両立を説いた。1988年に没し、その活動は現在もＮＰＯなどで受け継がれている。

1988年茅誠司物理学者小さな親切運動 1898年