11月11日の誕生日 - 芸術家・音楽家

1579年

フランス・スナイデルス

(1579 - 1657)

画家

フランダース地方出身のバロック期画家で、動物画や静物画を専門とした。

1579年にアントウェルペンで生まれ、バロック期の絵画において動物や狩猟風景、食卓の静物などを生き生きと描いた。画面構成や色彩感覚に優れ、当時のヨーロッパ諸国で高い評価を受けた。作品はルーヴル美術館やプラド美術館にも所蔵されており、その影響は後世の画家にも広がった。師や同時代の画家との交流も盛んに行い、独自の画風を築いた。1657年に生涯を閉じるまで、多くの弟子を育成し、フランドル絵画の発展に大きく貢献した。

1579年フランス・スナイデルス画家 1657年

1858年

マリ・バシュキルツェフ

(1858 - 1884)

画家、彫刻家

画家彫刻家

ウクライナ出身の画家・彫刻家。若くして精力的に作品を制作し、日記で知られる。

マリ・バシュキルツェフは1858年に現在のウクライナで生まれた芸術家。パリで学び、印象派の影響を受けた繊細な色彩表現を特徴とする絵画を多数制作した。同時に彫刻にも取り組み、立体表現の才能も発揮した。私生活では熱心に日記を残し、当時の芸術家仲間との交流や自身の創作論を記録した。1884年に結核で26歳の若さで亡くなり、その短い生涯が後世に神秘的な魅力を残した。

1858年マリ・バシュキルツェフ彫刻家 1884年

1863年

ポール・シニャック

(1863 - 1935)

画家

フランスの画家。点描法を用いた新印象派の旗手の一人。

ポール・シニャックは1863年生まれのフランス新印象派の画家。ディヴィジョニズム（点描技法）を発展させ、色彩理論に基づく鮮やかな海景画や都市風景を多数制作した。ジョルジュ・スーラと親しく協働し、『グランド・ジャン・タール』などの代表作を残す。美術評論家や画家団体の組織にも関わり、展覧会の開催を通じて同時代の芸術運動を支えた。1935年に亡くなるまで創作を続けた。

1863年ポール・シニャック 1935年

1868年

エドゥアール・ヴュイヤール

(1868 - 1940)

画家

フランスの画家。ナビ派のメンバーとして活躍したポスト印象派作家。

エドゥアール・ヴュイヤールは1868年生まれのフランス画家で、ナビ派の一員として活動した。日常の室内風景や人物画を中心に、繊細な色彩と装飾的なパターンを特徴とする独自の画風を確立。装飾美術にも関心を示し、タピスリーやステンドグラスのデザインにも携わった。モーリス・ドニやピエール・ボナールと共にナビ派の共同体を形成し、1940年に没した。

1868年エドゥアール・ヴュイヤール 1940年

1882年

織田一磨

(1882 - 1956)

版画家

近代版画運動を代表する日本の版画家。

1882年に生まれる。東京美術学校で西洋画を学ぶ。リノリウム版画や木版画を中心に制作。社会風俗を題材にした写実的作品で知られる。 1956年に歿。教鞭を執り多くの後進を育てた。

織田一磨版画家 1956年

1883年

エルネスト・アンセルメ

(1883 - 1969)

指揮者

スイス出身の指揮者、オルケストル・ド・ラ・スイス・ロマンドを創設。

1883年にチューリッヒで生まれる。ジュネーヴ音楽院で学び、1918年にオルケストル・ド・ラ・スイス・ロマンドを設立。フランス音楽を得意とし、ドビュッシーやラヴェルの作品を世界に紹介。録音も多く残し、20世紀前半の指揮史に名を残した。 1969年に死去。

1883年エルネスト・アンセルメ指揮者 1969年

1888年

ヨハネス・イッテン

(1888 - 1967)

芸術家

バウハウスで色彩理論を確立したスイスの画家・教育者。

1888年にチューリッヒで生まれる。ベルリンやヴィンタートゥールで美術を学ぶ。 1919年からバウハウスで教鞭をとり、色彩環や対立色理論を提唱。著作『芸術基礎論』など多数の教育書を執筆。 1967年に没し、現代美術教育に大きな影響を与えた。

1888年ヨハネス・イッテン芸術家 1967年

1898年

ルネ・クレール

(1898 - 1981)

映画監督

フランスの映画監督、詩的リアリズムの先駆者。

1898年にパリ近郊で生まれる。 1920年代から短編映画を制作し実績を積む。代表作『夜はわが友』『パヴァヌ』などで独自の映像美を追求。フランス映画界に大きな影響を与えた。 1981年に死去。

1898年ルネ・クレール 1981年

1901年

サム・スピーゲル

(1901 - 1985)

映画監督

アメリカの映画監督。

1901年サム・スピーゲル 1985年

1933年

辻村寿三郎

(1933 - 2023)

人形師

日本を代表する人形作家。伝統的な日本人形を現代的に表現した作品で知られる。

1933年東京に生まれる。東京藝術大学で美術を学んだ後、人形制作に専念。伝統的な技法を基盤にしながら、独自の美意識で現代的な人形作品を生み出した。「辻村寿三郎人形館」を設立し、国内外で展覧会を開催。その精緻な造形と詩情あふれる表現が高く評価され、2023年に逝去。

1933年辻村寿三郎 2023年

1934年

ナディーヌ・トランティニャン

映画監督

フランスの映画監督・脚本家。家族や人間の機微を描いた作品で知られる。

1934年フランスに生まれる。 1960年代から映画制作を開始し、演出と脚本を手がける。 1971年の『悲しみは女だけのもの（It Only Happens to Others）』で国際的な注目を集めた。夫ジャン＝ルイ・トランティニャンとの共同制作や、独自の視点で描く人間ドラマが特徴。今なお活躍を続ける第一線の映画作家。

1934年ナディーヌ・トランティニャン

1935年

朝崎郁恵

唄者

沖縄民謡の唄者として知られる歌手。独特の節回しで多くの聴衆を魅了した。

1935年沖縄県宮古島市に生まれる。沖縄民謡の家に育ち、幼少期から歌に親しむ。深く情感のこもった歌声と独特の節回しが特徴。 NHKの民謡番組や全国公演で活躍し、沖縄文化の普及に寄与。沖縄民謡の継承者として後進の指導にも取り組んでいる。

1935年朝崎郁恵