11月17日の命日 - 科学者・研究者

594年

トゥールのグレゴリウス

(538 - 594)

聖職者、歴史家

聖職者歴史家

ガリアの聖職者であり、『フランク人の歴史』を著した歴史家。

538年頃生まれ、トゥール司教としてガリアを統治。聖職者としての活動のほか、歴史家としても名高い。主要著作『フランク人の歴史』は史料的価値が高い。当時の社会風俗や教会史を伝える貴重な記録を残した。 594年に没し、中世ヨーロッパ史研究の基礎を築いた。

594年トゥールのグレゴリウス聖職者歴史家 538年

安政3年10月20日

二宮尊徳

(1787 - 1856)

農政家

江戸時代の農政家。報徳思想を提唱し、村の財政再建と道徳教育を推進した。

1787年に相模国（現在の神奈川県）で生まれた二宮尊徳は、若くして飢饉救済に尽力しました。「報徳仕法」と呼ばれる農村復興策を編み出し、多くの村で財政再建と生産性向上を実現しました。また、勤労と感謝を重んじる「報徳思想」を説き、人々の道徳教育にも力を注ぎました。著書や手稿を通じて理念を広め、明治維新後も農政改革の先駆者として評価されました。現在でも全国の学校や公園に彼の像が設置され、その姿勢が語り継がれています。

1856年安政 10月20日二宮尊徳 1787年

1924年

ウジェーヌ・シモン

(1848 - 1924)

鳥類学者、クモ類学者

鳥類学者クモ類学者

フランスの博物学者で、特にクモ類研究で世界的に知られる。

1848年に生まれた自然史学者で、鳥類学とクモ類学を専門としました。膨大な標本採集と分類研究を行い、新種記載を数多く手がけました。特にクモ類に関する著作は学術界で高く評価され、20世紀初頭のアラニコロジー（蜘蛛学）の基礎を築きました。教育者として後進の育成にも力を注ぎました。1924年にその業績を残して没しました。

1924年ウジェーヌ・シモン 1848年

1925年

アウグスト・ブリネル

(1849 - 1925)

冶金技術者、ブリネル硬さ考案者

冶金技術者ブリネル硬さ考案者

スウェーデンの冶金技術者で、硬さ試験法のブリネル硬さを考案。

1849年にスウェーデンで生まれ、金属加工技術の研究に従事しました。1900年に球状圧子を用いたブリネル硬さ試験法を発表し、金属の硬さ評価に革命をもたらしました。研究成果は国際的に広く採用され、今日の材料試験基準の基礎となっています。王立工科大学教授として多くの技術者を育成しました。1925年に死去しました。

1925年アウグスト・ブリネル英語版ブリネル硬さ 1849年

1929年

ハーマン・ホレリス

(1860 - 1929)

発明家

米国の発明家で、パンチカード式統計処理機を開発しIBMの前身を創設。

1860年に米国で生まれ、コロンビア大学で統計学を学びました。1890年の米国国勢調査の処理問題を解決するため、パンチカード式集計機を発明しました。これにより集計作業の効率は飛躍的に向上し、後のコンピュータ技術の先駆けとなりました。1896年にタビュレーティング・マシン社を設立し、その後のIBM創業への礎を築きました。1929年にその生涯を閉じました。

1929年ハーマン・ホレリス発明家 1860年

1934年

ガエタン・ガティアン・ドゥ・クレランボー

(1872 - 1934)

精神科医、クレランボー症候群提唱者

精神科医クレランボー症候群提唱者

フランスの精神科医で、エロトマニア症候群（クレランボー症候群）を提唱。

1872年にフランスで生まれ、精神医学を専攻しました。パリの病院で診療と研究を行い、精神病態の観察に優れました。1921年にエロトマニア症候群を定義し、後にクレランボー症候群と呼ばれるようになりました。多数の学術論文を発表し、精神病理学の発展に貢献しました。1934年に死去しました。

1934年ガエタン・ガティアン・ドゥ・クレランボーフランス語版クレランボー症候群 1872年

1956年

ジョン・エヴァシェッド

(1864 - 1956)

天文学者

英国の天文学者。『エヴァシェッド効果』を発見した。

ジョン・エヴァシェッド（1864-1956）は、イギリスの天文学者です。太陽黒点のスペクトル観測から、光球上部のガスの流動を示す『エヴァシェッド効果』を発見。 1907年から1923年までインドのコダイカナル天文台の台長を務めました。晩年は英国王立協会の会員として後進の育成に貢献。太陽物理学の発展に大きく寄与しました。

1956年ジョン・エヴァシェッド天文学者 1864年

1958年

谷山豊

(1927 - 1958)

数学者

日本の数学者。谷山–志村予想を提唱した。

谷山豊（1927-1958）は、日本の数学者で、数論や代数幾何学の分野で業績を残しました。 1955年に志村五郎と共に提示した『谷山–志村予想』は、後のフェルマーの最終定理証明への道を開きました。東京大学理学部卒業後、研究に没頭。若くして急逝しましたが、彼の理論は現在も重要課題として研究されています。研究者仲間からの信頼も厚く、その業績は日本数学会でも高く評価されています。

1958年谷山豊数学者 1927年

1963年

近藤平三郎

(1877 - 1963)

薬剤師、薬学者

薬剤師薬学者

日本の薬剤師・薬学者。薬学研究の発展に貢献した。

1877年に生まれ、薬剤師としての実務経験を積んだ後、薬学研究に転身。東京帝国大学薬学部で教鞭をとり、医薬品の合成や分析化学の分野で多くの論文を発表。薬学教育の基礎を築き、後進の育成にも尽力した。学術団体の設立や運営にも関わり、日本の薬学界の発展に大きく寄与した。 1963年11月17日に没した。

1963年近藤平三郎 1877年

1964年

森谷克己

(1904 - 1964)

経済学者

日本の経済学者。経済政策や財政研究で知られる。

1904年に生まれ、経済学を専攻して学術研究を開始。大学教授として後進の教育に携わり、特に財政政策や市場経済の研究で業績を挙げた。政府の経済諮問委員会に参画し、戦後日本の経済復興政策にも寄与。多くの論文・著書を発表し、経済学界における指導的立場を築いた。 1964年11月17日に没した。

1964年森谷克己経済学者 1904年

1972年

ウジェーヌ・ミンコフスキー

(1885 - 1972)

精神科医

フランスの精神科医。統合失調症研究で知られる。

1885年に生まれ、精神医学の分野で臨床・研究活動を行う。特に統合失調症の病理学的理解における先駆者として評価される。患者の主観的な体験を重視し、精神疾患の症状と生活への影響を詳細に記述した。フランス精神医学の発展に貢献し、1972年にその生涯を閉じた。

1972年ウジェーヌ・ミンコフスキー精神科医 1885年

1990年

ロバート・ホフスタッター

(1915 - 1990)

物理学者

ノーベル物理学賞受賞の米国の物理学者。原子核の構造解明に貢献。

ロバート・ホフスタッター（1915年生-1990年没）は、アメリカの物理学者。スタンフォード大学で教授を務め、電子散乱実験を用いて原子核の構造を解明した。 1961年に原子核に関する研究でノーベル物理学賞を受賞。加速器や検出器の開発にも携わり、多くの論文を発表した。教育者としても優れ、後進の育成や科学普及に尽力した。

1990年ロバート・ホフスタッター物理学者 1915年