11月24日

1859年11月24日、チャールズ・ダーウィンはイギリスで『種の起源』を出版しました。 本書では自然選択による進化論が初めて体系的に示され、学術界と宗教界に大論争を巻き起こしました。 ダーウィンの理論は生物学の基礎を大きく変革し、その後の進化学研究に計り知れない影響を与えました。 当初は批判も多かったものの、後の遺伝学の発展とともに理論は広く受け入れられていきました。 現代の生物学を理解するうえで欠かせない古典的著作です。

第二次世界大戦後、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）は、理化学研究所仁科研究室などが原爆研究を行っていると誤解し、保有していたサイクロトロンを破壊しました。 これらの粒子加速装置は、日本の原子核物理学研究の基盤を支えていた重要な装置でした。 GHQは装置を部品ごとに切断し、トラックで運搬後、東京湾で海没処分を実施。 実際には原子爆弾研究ではなく、中性子発生実験など基礎科学研究に使用されていました。 この事件は、戦後の占領政策と科学研究の関係を象徴する出来事として知られています。

1969年11月24日、アポロ12号司令船は太平洋に着水し、米海軍艦艇によって乗組員3名が安全に回収されました。 アポロ12号は人類史上2回目の月面着陸ミッションで、チャールズ・コンラッドらが月面で岩石採取や科学実験を実施。 指令船の帰還は、大気圏再突入と海上着水技術の信頼性を示すものとなりました。 ミッションは精密機器のテストや地球へのサンプル持ち帰りに成功し、NASAの有人月探査計画を前進させました。 当日の天候にも恵まれ、迅速な救助活動が歴史的宇宙飛行の完璧な締めくくりとなりました。