11月25日

出来事 - 文化・芸術

1876年

福澤諭吉の『学問のすゝめ』最終刊・第17篇が刊行。

1876年、福澤諭吉の著作『学問のすゝめ』最終刊が刊行された。
1876年11月25日、明治時代の啓蒙思想家福澤諭吉は『学問のすゝめ』第17篇を刊行し、全シリーズの完結を迎えた。 同書は西洋的合理主義と独立自尊の精神を説き、日本社会の近代化を後押しする教科書的役割を果たした。 発表当初から広く読まれ、学者や実業家、政治家など多くの階層に影響を与えた。 『学問のすゝめ』は日本における自由・平等・実学の価値観を広め、教育改革の原動力となった。 その思想は現代においても福澤の名を冠した大学創設など、教育界に大きな足跡を残している。
1876年 福澤諭吉 学問のすゝめ
1931年

平凡社が「大百科事典」を刊行開始。

平凡社が日本初の大規模和文百科事典『大百科事典』の刊行を開始しました。
1931年11月25日、平凡社は『大百科事典』の刊行を開始しました。 編集には多くの学者が参加し、日本文化や科学技術、歴史など幅広い分野を網羅しました。 全28巻からなる大部な事典で、日本初の大型和文百科事典として注目されました。 その後も改訂版や縮刷版が刊行され、学術研究や教育現場で広く利用され続けました。 日本の知識普及と出版文化の発展に大きな影響を与えた事業です。
1931年 平凡社 大百科事典
1940年

ウッディー・ウッドペッカーが『キツツキと熊一家』で初登場。

アニメキャラクター、ウッディー・ウッドペッカーが初めてスクリーンに登場しました。
1940年11月25日、ワーナー・ブラザーズのアニメ作品『キツツキと熊一家』でウッディー・ウッドペッカーが初登場しました。 生意気で甲高い笑い声が特徴的なキャラクターは瞬く間に人気を博しました。 制作はウォルター・ランツ協会が担当し、アメリカン・カートゥーンの代表作の一つとなりました。 以降、シリーズ化され、多数の短編アニメやコミック、グッズが展開されました。 ポップカルチャーにおけるアイコンとして長寿を誇るキャラクターです。
1940年 ウッディー・ウッドペッカー
1947年

赤狩り: アメリカ映画協会のエリック・ジョンソン代表が、ハリウッド・ブラックリストに掲載された「ハリウッド・テン」の10人について共産主義者の嫌疑が晴れるまで雇用しないと声明。

アメリカ映画協会がハリウッド・テンのブラックリスト保持者への雇用制限を声明しました。
1947年11月25日、アメリカ映画協会の代表エリック・ジョンソンが、ハリウッド・テンの共産主義者疑惑が晴れるまで雇用しないと声明を発表しました。 この声明により映画業界でのブラックリスト運動が一層加速し、多数の映画人が職を失いました。 いわゆる「赤狩り」の一環として、政治的弾圧と表現の自由制限の象徴的事件となりました。 検閲と自己検閲の風潮が強まり、数十年にわたり業界に影響を与えました。 この動きは後に映画史における自由主義と表現の尊重を巡る重要な論争を生む一因となりました。
1947年 赤狩り アメリカ映画協会 ハリウッド・ブラックリスト
1952年

アガサ・クリスティの戯曲『ねずみとり』が初演。

アガサ・クリスティが自ら脚本を手掛けた初の舞台劇『ねずみとり』がロンドンで初演されました。
『ねずみとり』はクリスティの短篇『三人の鼠』を舞台劇化した作品で、1952年11月25日にロンドンのアンバサダーズ劇場で初演されました。西区ウエストエンドでの上演は世界最長のロングラン記録を誇り、現在も続いています。劇中にはポワロではなくオリジナルの探偵役が登場し、その巧妙なプロットと意外な結末が高く評価されました。クリスティ自身が脚本を手掛けたことでも知られ、演劇史におけるマイルストーンとなっています。
1952年 アガサ・クリスティ 戯曲 ねずみとり
1970年

三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊・東部方面総監部で割腹自決。（三島事件）

作家・三島由紀夫が陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自決し、大きな社会的衝撃を与えました。
1970年11月25日、三島由紀夫は東部方面総監部（市ヶ谷駐屯地）に赴き、自衛隊員にクーデターを呼びかける演説を行いました。演説が受け入れられないと判断した後、彼は儀式的に刀を用いて割腹自決を遂げました。この事件は『三島事件』と呼ばれ、戦後日本の文化人による政治的行動として大きな論争を呼びました。三島の国粋主義的思想や美学の追求が極端な行為に結実した出来事として、今日でも多方面で議論されています。
1970年 三島由紀夫 市ヶ谷 自衛隊 東部方面総監部 三島事件
1973年

五島勉著『ノストラダムスの大予言』の初版が刊行される。

五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』が刊行され、ベストセラーとなりました。
1973年11月25日、作家の五島勉による予言書『ノストラダムスの大予言』の初版が出版されました。本書は中世の占星術師ノストラダムスの預言を紹介・解説し、数々の予言が現代に当てはまると主張しました。出版直後から大きな話題を呼び、ミリオンセラーを記録。社会現象として多くの読者が解読や議論に熱中し、ノストラダムスブームを巻き起こす契機となりました。
1973年 五島勉 ノストラダムスの大予言