1680年

アタナシウス・キルヒャー

(1602 - 1680)

博学者

博学者
17世紀のドイツ出身の博学者で、自然科学から言語学まで幅広く研究を行いました。
アタナシウス・キルヒャー(Athanasius Kircher、1602年–1680年)はイエズス会士で、多岐にわたる分野の著作を残しました。 地質学・鉱物学・言語学・オリエント学・音響学など、当時未知とされた現象に対して理論的探究を行いました。 『Musurgia universalis』『Oedipus Aegyptiacus』『Mundus subterraneus』などの著作で知られています。 実験機器や発明品を制作し、コレクションを公衆展示して科学普及にも力を注ぎました。 1680年に没し、その膨大な著作は後世の学問に刺激を与え続けています。
1680年 アタナシウス・キルヒャー 博学者 1602年
1754年

アブラーム・ド・モアブル

(1667 - 1754)

数学者

数学者
フランス生まれのユグノー系数学者。確率論や複素数の幾何学に画期的な業績を残した。
アブラーム・ド・モアブルは1667年にフランスで生まれました。ユグノー迫害を逃れ、後にイギリスへ亡命し数学研究に専念します。彼の著書『確率の教義』では確率論の基礎を体系化し、後の統計学発展に大きく貢献しました。またド・モアブルの定理として知られる、複素数を用いた三角関数表示の公式を発表しました。さらに正規分布近似の理論を展開し、確率論と解析学を結び付ける橋渡し役を果たしました。彼の研究はラプラスやガウスらの学説形成にも影響を与え、現代数学の礎に数えられています。晩年は王立協会会員として活躍し、その功績は高く評価されました。
1754年 アブラーム・ド・モアブル 数学者 1667年
明和6年10月30日

賀茂真淵

(1697 - 1769)

国学者

国学者
江戸時代の国学者。古典研究を通じて日本文化の根源を探求した。
賀茂真淵は1697年に京都で生まれ、幼少期から和歌や古典文学に親しみました。当時流行していた中国学や儒学に対して、日本固有の学問を重視する国学を提唱。『万葉集』をはじめとする古代和歌の研究を進め、日本語の純粋性や古代精神の復興を訴えました。弟子には本居宣長らがおり、のちの国学隆盛の基盤を築きます。政治的活動は少なかったものの、学問的影響は幕末から明治維新期の思想変化に大きく寄与しました。文化意識の覚醒や国民意識形成において重要な役割を果たした学者です。晩年は講義と著述に専念し、その業績は現在も高く評価されています。
1769年 明和 10月30日 賀茂真淵 国学者 1697年
1852年

エイダ・ラブレス

(1815 - 1852)

世界最初のプログラマ

世界最初のプログラマ
イギリスの数学者・作家。世界初のプログラマと称される。
エイダ・ラブレスは1815年にロンドンで生まれ、詩人バイロンの娘として早くから数学に才能を示しました。チャールズ・バベッジの解析機関に深い興味を抱き、当時の技術書を翻訳する際に自身の注釈を付加。これが後に「世界初のプログラム」と呼ばれる一連のアルゴリズムとなります。彼女のアイデアは機械が数値計算だけでなく音楽や画像など汎用的に処理できる可能性を示唆するものでした。生涯で残した膨大な手稿はコンピュータ科学の先駆的文献として高く評価されています。晩年は健康を害しながらも科学と産業の進歩を支援し、1852年に36歳で亡くなりました。
1852年 エイダ・ラブレス プログラマ 1815年
1875年

リチャード・キャリントン

(1826 - 1875)

天文学者

天文学者
イギリスの天文学者。太陽光球の詳しい観測で知られる。
リチャード・キャリントンは1826年にイングランドで生まれ、ケンブリッジ大学で学問を修めました。特に太陽黒点の詳細観測に注力し、1859年には「キャリントンフレア」と呼ばれる巨大な太陽フレアを観測して報告。この現象は地球の電信網に影響を与えた最初の事例としても有名です。彼の精密な観測記録は後の太陽物理学やスペースウェザー研究の基礎資料となりました。また天体写真技術の導入にも尽力し、観測方法の近代化を推進しました。王立協会フェローとして活躍し、数々の賞を受賞しています。1875年に亡くなるまで天文学の発展に貢献し続けました。
1875年 リチャード・キャリントン 天文学者 1826年
1908年

アルベール・ゴードリー

(1827 - 1908)

地質学、古生物学者

地質学 古生物学者
フランスの地質学者・古生物学者。化石研究で層序地質学に貢献した。
アルベール・ゴードリーは1827年にフランスで生まれ、地質学と古生物学の研究に生涯を捧げました。彼は地層中の化石を詳細に調査し、古生物の進化過程や地球の歴史を解明する業績を積み重ねました。特に南ヨーロッパや北アフリカでのフィールドワークに基づく研究は高く評価されました。1870年代には層序地質学の基礎となる理論を展開し、史前動物の復元にも取り組みました。多数の学術論文や報告書を発表し、フランス地質学会の会長も務めました。彼の成果は後のダーウィン理論の受容や古生物学の発展に影響を与え、現代地質学の発展に寄与しました。1908年に亡くなりましたが、その功績は今なお科学界で尊敬されています。
1908年 アルベール・ゴードリー 地質学 古生物学者 1827年
1985年

フェルナン・ブローデル

(1902 - 1985)

歴史学者

歴史学者
フランスの歴史学者。アナール学派を代表し、地中海世界など広範な歴史研究で知られる。
20世紀を代表するフランスの歴史学者。アナール学派を創設し、経済や社会構造を重視するマクロな視点から歴史を再構築した。主著『地中海世界』シリーズは歴史学に大きな影響を与え、長期的視点を重視する「ロングデュレー」の概念を提唱した。第二次世界大戦後のヨーロッパ史研究を牽引し、歴史学の方法論に革新をもたらした。数多くの著作が翻訳され、世界中で評価されている。
1985年 フェルナン・ブローデル 歴史学者 1902年
2002年

大野真弓

(1907 - 2002)

西洋史学者、横浜市立大学名誉教授

西洋史学者 横浜市立大学名誉教授
西洋史を専門とし、横浜市立大学で教育・研究に貢献した日本の歴史学者。
大野真弓は1907年に生まれ、東京大学で学んだ後、西洋近代史研究に従事した。横浜市立大学に着任し、数十年にわたり講義と研究指導を行い、多くの後進を育成した。専門は西ヨーロッパの政治史や文化史で、学術論文や著書を通じて学界に貢献した。学生との対話を重視し、わかりやすい講義スタイルで定評があった。2002年11月27日に逝去し、教育者としての功績が高く評価されている。
2002年 大野真弓 横浜市立大学 1907年
2002年

大庭脩

(1927 - 2002)

歴史学者

歴史学者
日本の歴史学者。日本史の研究と教育に生涯を捧げた。
1927年に生まれ、日本の歴史学者として研究と教育に生涯を捧げました。学界での評価を受け、多くの論文や著書を発表しました。大学で教鞭を執り、後進の育成にも尽力しました。2002年11月27日に没し、その功績は今日も高く評価されています。
大庭脩 歴史学者 1927年
2005年

岩村昇

(1927 - 2005)

元神戸大学医学部教授

元神戸大学医学部教授
日本の医学者・医師。神戸大学医学部教授として研究と教育に尽力した。
1927年に生まれ、医学を専攻しました。神戸大学医学部教授として臨床研究と教育の両面で活躍し、多くの論文を発表しました。医学生の育成に力を注ぎ、大学病院での診療にも従事しました。医学界への貢献が評価され、2005年11月27日に逝去しました。
岩村昇 神戸大学 医学部 1927年
2007年

ロバート・ケード

(1927 - 2007)

医師、ゲータレード開発者

医師 ゲータレード開発者
アメリカの医師・研究者。スポーツドリンク「ゲータレード」を開発した。
1927年に生まれ、フロリダ大学医学部で研究中に運動中の脱水対策としてゲータレードを開発しました。スポーツドリンク市場を開拓し、世界中で広く愛用される製品となりました。医師としての診療や研究活動にも従事し、多方面に影響を与えました。2007年11月27日に逝去しました。
ロバート・ケード ゲータレード 1927年
2009年

杉岡洋一

(1932 - 2009)

医学者、第20代九州大学総長

医学者 第20代九州大学総長
医学者として研究と教育に貢献し、九州大学総長を務めた学術界のリーダー。
1932年に生まれた杉岡洋一は、医学研究者として数多くの学術成果を上げました。九州大学で教授を務めた後、第20代総長に就任し、教育・研究環境の整備や国際化を推進しました。産学連携や大学改革にも力を入れ、学内外から信頼を集めました。学生や研究者からの厚い支持を得ながら、大学運営をリードしました。2009年にその生涯を閉じました。
杉岡洋一 九州大学 1932年