1508年

ゲンマ・フリシウス

(1508 - 1555)

数学者、地図製作者

数学者 地図製作者
オランダ(フリースラント地方)出身の数学者・地図製作者。天文学や測量学の知見を地図制作に応用し、三角測量法の基礎を築いた人物。
1508年にフリースラントで生まれる。 ルーベン大学で数学を教え、天文学や測量学を専門とした。 1533年に『De Locorum describendorum ratione』を出版し、三角測量の理論を初めて体系化。 天体観測機器の改良にも取り組み、アストロラーベや十字儀の改良版を考案した。 弟子にジェラルドゥス・メルカトルを持ち、後世の地図製作に大きな影響を与えた。 1555年に没し、その業績は近代測量学・地図学の発展に貢献した。
1508年 ゲンマ・フリシウス 数学者 地図製作者 1555年
1717年

ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン

(1717 - 1768)

美術史家

美術史家
ドイツの美術史家。古代ギリシア・ローマ美術の研究を確立し、美術史学の父と称される。
1717年にシュタンダール近郊で生まれる。 ベルリンやハレで学び、古典古代の研究に没頭した。 1755年に『古代美術史』を発表し、系統的な美術史研究の方法論を提示。 古代彫刻の形式美を高く評価し、ネオクラシシズム運動に大きな影響を与えた。 1768年にローマで悲劇的に殺害されるまで、研究と執筆に専心した。
1717年 ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン 美術史 1768年
1832年

アーダルベルト・クリューガー

(1832 - 1896)

天文学者

天文学者
ドイツの天文学者。二重星の研究や『天文年報』の編集などに貢献した。
1832年にベルリンで生まれる。 ケーニヒスベルク大学で天文学を学び、観測技術の向上に取り組んだ。 デュッセルドルフ天文台の所長を務め、二重星の軌道計算に実績を残す。 1872年から『天文年報』の編集者として刊行を指導し、国際的な情報交換を促進。 晩年はボン大学の教授として後進の育成にも尽力し、1896年に没した。
1832年 アーダルベルト・クリューガー 天文学者 1896年
1842年

ピョートル・クロポトキン

(1842 - 1921)

政治思想家、地理学者、社会学者、生物学者

政治思想家 地理学者 社会学者 生物学者
ロシア出身の思想家・地理学者・博物学者。無政府主義の理論家として知られる。
1842年にモスクワの貴族家系に生まれる。 軍事学校卒業後、地理学や自然科学の探求を開始し、シベリアやアルプスを調査。 著作『相互扶助論』で無政府主義コミュニズムの理論を提唱。 亡命先のヨーロッパで多数の社会学・地理学論文を執筆し、学術的影響を残す。 1921年にイギリスで没し、その生涯と著作は多くの政治運動に影響を与えた。
1842年 ピョートル・クロポトキン 政治思想家 地理学者 社会学者 生物学者 1921年
1868年

フリッツ・ハーバー

(1868 - 1934)

物理化学者、電気化学者

物理化学者 電気化学者
ドイツの化学者。アンモニア合成のハーバー・ボッシュ法を確立し、ノーベル化学賞を受賞した。
1868年にブレスラウ(現ヴロツワフ)で生まれる。 物理化学を専門とし、カール・ボッシュと共同でハーバー・ボッシュ法を開発。 1918年にアンモニア合成の功績でノーベル化学賞を受賞。 第一次世界大戦中は化学兵器の研究に従事し、議論を呼ぶ。 晩年は政治的・倫理的問題に直面しつつも研究を続け、1934年に没した。
1868年 フリッツ・ハーバー 1934年
1885年

高橋勝四郎

(1885 - 1972)

獣医師

獣医師
日本の獣医師。家畜衛生の向上と獣医学教育の発展に尽力した。
高橋勝四郎(1885-1972)は、日本の獣医師・教育者。 東京帝国大学獣医学科を卒業後、家畜衛生学の研究に従事。 伝染病予防やワクチン開発に貢献し、衛生管理技術の普及に努めた。 獣医学教育の体制整備にも携わり、多くの後進を育成。 日本の畜産業の近代化に寄与し、業界内外で高い評価を受けた。
1885年 高橋勝四郎 獣医師 1972年
1895年

ランスロット・ホグベン

(1895 - 1975)

動物学者、遺伝学者

動物学者 遺伝学者
イギリスの動物学者・遺伝学者。実験生物学の分野で業績を上げたほか、科学啓蒙活動でも知られる。
ランスロット・ホグベン(1895年 - 1975年)は、イギリスの動物学者・遺伝学者。 発生生物学や遺伝学の研究を通じて、一般向けの科学解説書も多数執筆。 その著作は難解な学問を平易な言葉で伝える点が評価され、科学啓蒙に貢献。 第二次世界大戦中は軍のための生物兵器研究にも携わった。 戦後はユージェニクスへの反対を唱え、科学倫理の重要性を説いた。
1895年 ランスロット・ホグベン 動物学者 遺伝学者 1975年
1896年

池田亀鑑

(1896 - 1956)

国文学者

国文学者
日本文学研究の第一人者で、平安文学や歌学の研究で知られた国文学者。
池田亀鑑(1896年 - 1956年)は、日本の国文学者。 京都大学で古典文学を専攻し、特に平安時代の和歌や物語文学を研究。 『古今和歌集』や『源氏物語』の注釈書を著し、高い学術的評価を得た。 また日本の歌学(和歌の理論)に関する研究を通じて、後進の指導にも尽力。 文学研究の成果は多くの論文や講義録としてまとめられ、学界に大きな影響を与えた。
1896年 池田亀鑑 国文学者 1956年
1906年

グレース・ホッパー

(1906 - 1992)

計算機科学者

計算機科学者
アメリカの計算機科学者、海軍軍人。プログラミング言語の発展に貢献。
グレース・ホッパー(1906年 - 1992年)は、アメリカの計算機科学者。 米海軍でプログラマーとして勤務し、初期のコンピュータ運用に携わった。 プログラミング言語COBOLの開発に深く関与し、『デバッガー』の概念を広めた。 『コンパイラ』というプログラム翻訳ツールの開発者としても知られる。 その功績により、多くの技術賞を受賞し、コンピュータ科学の発展に寄与した。
1906年 グレース・ホッパー 1992年
1916年

町田甲一

(1916 - 1993)

美術史家、武蔵野美術大学名誉教授

美術史家 武蔵野美術大学名誉教授
美術史家・教育者として日本美術の研究と教育に生涯を捧げた学究。
町田甲一(1916年 - 1993年)は、日本の美術史家、武蔵野美術大学名誉教授。 日本美術、とりわけ江戸時代以降の絵画や工芸の研究で知られる。 数々の学術論文や著書を発表し、日本美術の歴史的価値を広く紹介。 武蔵野美術大学で長年にわたり教鞭を執り、多くの学生を育成。 美術館の企画展や講演活動を通じ、一般向けのアート普及にも寄与した。
1916年 町田甲一 武蔵野美術大学 1993年
1925年

アーネスト・ゲルナー

(1925 - 1995)

歴史学者、哲学者

歴史学者 哲学者
チェコ出身の歴史学者・哲学者。ナショナリズム研究の先駆者。
1925年にパリで生まれ、幼少期をプラハで過ごす。 第二次世界大戦前にイギリスへ移住し、ケンブリッジ大学で学ぶ。 社会人類学と哲学を融合させた研究を展開し、代表作『国家とナショナリズム』を発表。 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授として教鞭を執り、学際的な視点で国家概念を再定義。 1995年に逝去し、今日のナショナリズム研究に大きな影響を残す。
アーネスト・ゲルナー 歴史学者 哲学者 1995年
1928年

風間喜代三

言語学者、東京大学名誉教授

言語学者 東京大学名誉教授
日本の言語学者。東京大学名誉教授として教育・研究に貢献。
1928年に東京で生まれ、東京大学で言語学を専攻。 日本語の文法構造や方言研究を中心に多数の論文を発表。 教授として後進の育成に尽力し、現代日本語研究の発展に大きく寄与。 現在も存命で、名誉教授として学界に影響を与え続けている。
1928年 風間喜代三 東京大学