12月19日の命日 - 科学者・研究者

1915年

アロイス・アルツハイマー

(1864 - 1915)

精神医学者

ドイツの精神科医・神経病理学者。アルツハイマー型認知症の病理を初めて報告しました。

1864年にドイツで生まれ、精神医学と神経病理学の分野で活躍しました。1906年にアルツハイマー病の病理学的特徴を初めて報告し、その名が疾患名として知られるようになりました。ミュンヘン大学などで教鞭を執り、多くの研究を指導しました。神経変性疾患の理解に大きく貢献し、現代の認知症研究の基礎を築きました。晩年は診療と研究を続け、1915年に51歳で没しました。

1915年アロイス・アルツハイマー精神医学者 1864年

1936年

フアン・デ・ラ・シエルバ

(1895 - 1936)

航空技術者

スペインの航空技術者。自転回転翼機オートジャイロの開発で航空史に名を残しました。

1895年にマドリード近郊で生まれ、土木工学を学びました。1923年、最初のオートジャイロ『シエルバⅠ』を完成させ、回転翼機の先駆けとなりました。飛行実験を重ねる中で飛行安定性を追求し、後のヘリコプター開発に多大な影響を与えました。政府や軍との契約を結び、各国で技術導入が図られました。1936年の飛行試験中に事故で倒れ、その後間もなく逝去しました。

1936年フアン・デ・ラ・シエルバ 1895年

1941年

吉田増蔵

(1866 - 1941)

漢学者

日本の漢学者。中国古典の研究と翻訳で知られました。

1866年に生まれ、東京帝国大学で漢学を専攻しました。中国の詩詞や史書の研究に取り組み、多くの注釈書を執筆しました。厳密な注釈と豊富な知識で学界から高く評価されました。門下からは多くの後進が育ち、日本の漢学研究の発展に寄与しました。1941年に没し、学術界に大きな功績を残しました。

1941年吉田増蔵漢学者 1866年

1946年

ポール・ランジュバン

(1872 - 1946)

物理学者

フランスの物理学者。ランジュバン方程式などで知られる理論物理学の先駆者です。

1872年に生まれ、理論物理学を中心に研究を行いました。自己誘導や磁気現象の理論を発展させ、ランジュバン方程式を提唱しました。第一次世界大戦後はソナー技術の開発にも携わりました。パリ大学で教鞭を取り、多くの博士課程学生を指導しました。1946年に没しましたが、その業績は現在の物理学に大きな影響を与え続けています。

1946年ポール・ランジュバン物理学者 1872年

1953年

ロバート・ミリカン

(1868 - 1953)

物理学者

アメリカの物理学者。油滴実験で電子の電荷を精密に測定しました。

1868年に生まれ、カリフォルニア工科大学で研究活動を行いました。1909年に行った油滴実験により、電子の電荷を正確に求めることに成功しました。1923年にノーベル物理学賞を受賞し、光電効果の研究でも業績を残しました。学界での影響力は大きく、多くの研究者を育成しました。1953年に没し、その功績は現代物理学の基礎となっています。

1953年ロバート・ミリカン物理学者 1868年

1956年

池田亀鑑

(1896 - 1956)

国文学者

日本の国文学者。古典文学の研究で功績を残しました。

1896年に生まれ、東京大学で国文学を専攻しました。『源氏物語』『枕草子』などの古典文学を詳細に研究し、多くの論文を発表しました。大学や研究機関で後進の育成に尽力し、国文学研究の発展に貢献しました。1956年に没しましたが、その業績は現在も高く評価されています。

1956年池田亀鑑国文学者 1896年

1971年

(1902 - 1971)

三品彰英, 歴史学者

1971年三品彰英歴史学者 1902年

2004年

ハーバート・ブラウン

(1912 - 2004)

化学者

アメリカの化学者で、ボラン反応を研究しノーベル化学賞を受賞。

ハーバート・C・ブラウン（1912年–2004年）はアメリカの化学者。ボラン化合物の合成と応用に関する研究で知られ、1979年にノーベル化学賞を受賞。特にイオン性ボラン錯体を用いた触媒反応の開発は有機合成化学に革新をもたらした。数多くの論文と著書を執筆し、学界と産業界の架け橋としても活躍。その功績は現代の医薬品合成や高分子化学など幅広い分野で応用されている。

ハーバート・ブラウン化学者 1912年

2008年

キャロル・チョムスキー

(1930 - 2008)

言語学者

アメリカの言語学者で、子どもの言語習得研究に貢献した。

1930年にペンシルベニア州に生まれる。ノーム・チョムスキーの妻としても知られ、二人の間には三人の子どもをもうけた。言語発達の実験的研究を行い、子どもが文法ルールをどのように習得するかを解明。有名な「Wugテスト」を用いて、言語認知に関する先駆的な知見を提供した。教育現場への応用も試み、言語習得理論の普及に努めた。 2008年に78歳で亡くなった。

2008年キャロル・チョムスキー言語学者 1930年