12月20日の命日 - 科学者・研究者

1590年

アンブロワーズ・パレ

(1510 - 1590)

外科医

フランスの外科医、近代外科学の父と称される。戦場外科で革新的技術を確立した。

1510年に生まれ、1590年に没した。戦場での外科手術において止血技術や縫合法を改良し、民間医療にも応用した。斬新な義手や義足の製作にも取り組み、人道的治療を重視した。解剖学的研究を進め、医書『外科論』などを著して知識を体系化。近代外科学の基礎を築き、後世の医療発展に多大な影響を与えた。

1590年アンブロワーズ・パレ外科医 1510年

1921年

ユリウス・リヒャルト・ペトリ

(1852 - 1921)

細菌学者、シャーレ発明者

細菌学者シャーレ発明者

ドイツの細菌学者で、培養皿（ペトリ皿）を発明した。

1852年に生まれ、ベルリン大学でロベルト・コッホに師事。1887年にコッホ研究所助手として研究を進め、シャーレとして知られる平底ガラス皿を発明。これにより微生物の培養と観察が飛躍的に容易になり、病原菌の同定やワクチン研究に貢献した。晩年はドレスデンやベルリンで教鞭を執り、1921年に没した。

1921年ユリウス・リヒャルト・ペトリシャーレ 1852年

1925年

エドワード・S・モース

(1838 - 1925)

生物学者

アメリカの動物学者・考古学者で、日本考古学の先駆者。

1838年に米国マサチューセッツ州で生まれ、ボーディン大学で動物学を学ぶ。1877年に来日し、貝類研究で知られるとともに、江戸時代の遺跡発掘に携わり日本考古学の基礎を築いた。東京帝国大学で教鞭を執り、多くの文化研究書を執筆。退官後も東アジア各地で調査を行い、1925年に没した。

1925年エドワード・S・モース生物学者 1838年

1934年

ニコライ・マル

(1865 - 1934)

言語学者、民族学者

言語学者民族学者

ロシア帝国・ソビエトの言語学者、民族学者。

1865年にグルジア（当時はロシア帝国領）で生まれる。アラビア語やアルメニア語など東洋言語を研究し、ジャペティック理論を提唱。1918年以降はソビエト語学界のリーダーとして言語政策や教育・民族政策に影響を与えた。1934年に没し、その理論は後に再評価された。

1934年ニコライ・マル言語学者民族学者 1865年

1953年

エマニュエル・デュ・マルゲリー

(1862 - 1953)

地質学者、地球物理学者

地質学者地球物理学者

アルプス山脈やグリーンランドの地質構造を研究したフランスの地質学者・地球物理学者。

エマニュエル・デュ・マルゲリーは1862年にフランスで生まれ、山岳地帯の地質研究に従事しました。彼は特にアルプス山脈の構造解析を通じて変成岩学の発展に寄与し、地球物理学的手法を取り入れた先駆的な研究を行いました。さらに、グリーンランドの地質調査遠征に参加し、極地の地殻構造に関する重要な知見を得ました。パリ鉱山学校やコレージュ・ド・フランスで教鞭を執り、多くの後進研究者を育成しました。彼の業績はフランス科学アカデミーにも認められ、国際的評価を受けました。1953年に逝去しましたが、その研究成果は現代の地質学や地球物理学の基礎となっています。

1953年エマニュエル・デュ・マルゲリー地質学者地球物理学者 1862年

1983年

武見太郎

(1904 - 1983)

医師、元日本医師会会長、元世界医師会会長

医師元日本医師会会長元世界医師会会長

日本の医師で、日本医師会会長や世界医師会会長を歴任し、医療界を牽引した。

1904年に生まれ、東京帝国大学医学部を卒業後、臨床医として活動。日本医師会会長として医療政策の調整や医師の地位向上に尽力し、世界医師会会長として国際的な医療協力を推進。戦後の日本の医療制度整備に深く関わり、保健医療分野におけるリーダーシップを発揮しました。生涯を通じて医学界の発展と健康増進に貢献しました。

1983年武見太郎日本医師会世界医師会 1904年

1984年

スタンレー・ミルグラム

(1933 - 1984)

心理学者

アメリカの心理学者で、服従実験により人間行動の権威への服従性を明らかにした。

1933年にニューヨーク生まれ。イェール大学で心理学を学び、社会心理学者として研究を開始。 1961年の服従実験では、人間が権威に従う傾向を実証し、心理学の常識を揺るがしました。また「スモールワールド実験」でネットワーク理論にも貢献。社会的影響力と人間の行動に関する研究で知られています。

スタンレー・ミルグラム 1933年

1992年

小田切進

(1924 - 1992)

日本近代文学研究者、立教大学名誉教授

日本近代文学研究者立教大学名誉教授

立教大学名誉教授で、日本近代文学の研究を通じて文学史の再解釈に寄与した学者。

1924年生まれ。東京大学文学部で学んだ後、立教大学で教壇に立ちました。日本近代文学を専門とし、作家や作品の社会的背景を分析。多数の論文や著作を発表し、文学史の新たな視点を提示。教育者としても多くの学生を指導し、文芸研究の発展に寄与。晩年まで研究活動を続け、日本文学研究の礎を築きました。

1992年小田切進立教大学 1924年

1993年

W・エドワーズ・デミング

(1900 - 1993)

統計学者

アメリカの統計学者・経営コンサルタントで、品質管理の概念を確立した人物。

1900年に生まれ、統計学を背景に品質管理の研究を開始。 PDCAサイクルの提唱者として知られ、日本の産業復興に大きく貢献。 1950年代以降は経営コンサルタントとして活躍し、多くの企業に品質管理手法を導入。「デミング賞」の創設を通じて品質向上の基準を確立し、グローバルな品質管理の礎を築きました。

1993年 W・エドワーズ・デミング 1900年

1996年

カール・セーガン

(1934 - 1996)

天文学者、作家、SF作家

天文学者作家 SF作家

アメリカの天文学者・作家で、宇宙普及番組『コスモス』とSF文学で知られた人物。

1934年に生まれ、ハーバード大学やコーネル大学で天文学を学びました。太陽系や惑星探査の研究に従事し、エイムズ研究センターで業績を残す。 1980年に放送されたテレビシリーズ『コスモス』で、宇宙科学を一般向けにわかりやすく解説し大きな反響を呼びました。科学書やSF小説も執筆し、科学リテラシーの向上に寄与。生涯を通じて科学の普及と啓蒙活動に尽力しました。

1996年カール・セーガン 1934年

1996年

カール・セーガン

(1934 - 1996)

天文学者、元コーネル大学惑星研究所所長

天文学者元コーネル大学惑星研究所所長

アメリカの天文学者で科学啓蒙家。宇宙の神秘を一般に伝える活動で広く知られる。

1934年生まれ。コーネル大学で惑星大気と生命の起源に関する研究を進めた。 1968年、著書『Cosmos』と同名のテレビシリーズで一躍有名となり、科学の楽しさを広く普及。 NASAのボイジャー計画やヴァイキング計画に科学顧問として関与し、惑星探査の発展に貢献。豊富な著作と講演を通じて人道主義や核兵器廃絶運動を支持し、公共政策にも影響を与えた。

1996年カール・セーガンコーネル大学 1934年

1998年

アラン・ロイド・ホジキン

(1914 - 1998)

生理学者

イギリスの生理学者。神経細胞の電位変化機構の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞。

1914年生まれ。ケンブリッジ大学で学び、第二次世界大戦中は兵器研究に従事。戦後、アンドリュー・ハクスリーと共にイカの軸索を用いた実験で電位変化のメカニズムを解明。 1963年、神経細胞膜のイオン流動に関する業績でハクスリーとともにノーベル賞を受賞。その研究は『ホジキン・ハクスリー方程式』として神経科学の基礎を築いた。 1970年代以降は王立協会会長なども務め、科学コミュニティのリーダーとして活躍した。

1998年アラン・ロイド・ホジキン生理学者 1914年