12月26日

1716年

トマス・グレイ

(1716 - 1771)

詩人

詩人

代表作『田園教会墓地の哀歌』を著し、18世紀イギリス詩壇に影響を残した詩人。

1716年にロンドン近郊で生まれ、ケンブリッジ大学で古典文学を学ぶ。 『田園教会墓地の哀歌』で一躍名声を得て、感傷的抒情詩の先駆けとなった。 古典古代への造詣が深く、風景詩に古代主義的要素を取り入れた。 社交界では内向的ながらも知識人として高い評価を集めた。 生涯にほとんど詩集を出版せず、手紙や散文でも優れた作品を遺す。 1771年に没し、ロマン主義詩人に多大な影響を与えた。

1716年 トマス・グレイ 詩人 1771年

1803年

フリードリヒ・レインホルト・クロイツヴァルト

(1803 - 1882)

作家

作家

エストニアの医師・作家。国民叙事詩『カレヴィポエグ』の編纂者として知られる。

フリードリヒ・レインホルト・クロイツヴァルトは1803年にエストニアで生まれた。 ドアプト大学で医学を学び、医師として診療に従事する中でエストニアの民話を収集。 1838年から数年にわたり各地を訪れ、口承伝承を体系的に編纂した。 1861年に叙事詩『カレヴィポエグ』を発表し、エストニア文化と国家意識の形成に大きく貢献。 1882年に没し、「エストニア文学の父」と称えられる。

1803年 フリードリヒ・レインホルト・クロイツヴァルト 作家 1882年

1888年

菊池寛

(1888 - 1948)

作家

作家

日本の作家・劇作家で、文芸誌『文藝春秋』を創刊し、文壇を牽引した。

菊池寛は1888年に東京で生まれ、早稲田大学予科を卒業後、小説と戯曲の執筆に専念。1923年に文芸雑誌『文藝春秋』を創刊し、芥川龍之介や谷崎潤一郎らとの交流を通じて日本文学の発展に寄与した。代表作に短編『恩讐の彼方に』や戯曲『父帰る』などがあり、清新な文体と人間描写に定評がある。文芸誌の編集者としても活動し、菊池寛賞を設立して後進の発掘に努めた。晩年まで精力的に執筆と文化振興に取り組み、1948年に亡くなった。

1888年 菊池寛 1948年

1891年

ヘンリー・ミラー

(1891 - 1980)

小説家

小説家

ヘンリー・ミラーはアメリカの小説家で、その自伝的かつ官能的な作品で20世紀文学に影響を与えた。

1891年にニューヨークで生まれ、幼少期から読書に親しむ。 20代でパリへ渡り、『北回帰線』『南回帰線』などの代表作を執筆。 自由奔放な文体と率直な性描写で当時の検閲に挑戦し、論争を巻き起こす。 その革新的な作風は後の世代の作家にも大きな影響を与えた。 1980年に没し、終生にわたり文学の自由を追求し続けた。

1891年 ヘンリー・ミラー 小説家 1980年

1897年

海野十三

(1897 - 1949)

作家

作家

海野十三は日本の作家で、探偵小説やSF作品を手掛け、大衆文学の発展に寄与した。

1897年に東京で生まれ、若くして文筆活動を始める。 『白髪鬼』などの探偵小説で注目を集め、その後SF作品にも挑戦。 雑誌掲載を中心に多数の短編を発表し、大衆文学に多大な影響を与えた。 幻想的かつ緻密な世界観が特徴で、多くの後進作家に影響を残した。 1949年に没するまで幅広いジャンルで活躍した。

1897年 海野十三 1949年

1900年

稲垣足穂

(1900 - 1977)

作家

作家

稲垣足穂は日本の作家で、幻想的で詩的な作風が特徴的な作品を数多く残した。

1900年に福岡で生まれ、幼少期から文学に親しむ。 1920年代から幻想的な短編や詩を発表し、独自の世界観を築く。 代表作『甘い蜜の部屋』では夢幻的な官能性を描き、日本文学に新風を吹き込む。 戦後も精力的に執筆活動を続け、評論や詩集でも評価を得る。 1977年に没し、その創造性は現代にも受け継がれている。

1900年 稲垣足穂 1977年

1904年

アレホ・カルペンティエル

(1904 - 1980)

小説家

小説家

アレホ・カルペンティエルはキューバの小説家で、マジック・リアリズムの先駆者として知られる。

1904年にキューバで生まれ、音楽学と文学を学ぶ。 『この世の王国』や『大聖堂の爆発』などでラテンアメリカ・バロックを提唱。 魔術的写実主義（マジック・リアリズム）の先駆者として国際的な評価を得る。 革命後はキューバの文化行政に携わり、多くの文化機関の設立に貢献。 1980年に没し、豊かな想像力と歴史観を融合させた作風が後世に影響を与えた。

1904年 アレホ・カルペンティエル 1980年

1927年

藤沢周平

(1927 - 1997)

時代小説作家

時代小説作家

日本の時代小説作家。江戸時代を舞台に人間ドラマを描いた。

1927年に誕生し、サラリーマンを経て作家デビューしました。 代表作『蝉しぐれ』や『用心棒日月抄』など、繊細な人間描写が評価され幅広い読者に支持されました。 江戸時代の武家社会を舞台に、忠義や人情をテーマにした作品を多数発表しました。 ノーベル文学賞の候補にも挙げられるなど、日本の文学界に大きな影響を与えました。 1997年に逝去したが、映画やテレビドラマ化も相次ぎ、今も多くの人に読まれています。

藤沢周平 時代小説 1997年

1931年

滝田ゆう

(1931 - 1990)

漫画家

漫画家

1931年 滝田ゆう 漫画家 1990年

1947年

ジャン・エシュノーズ

小説家

小説家

フランスの小説家。軽妙な文体と深い洞察を兼ね備えた作品で知られる。

1947年12月26日、フランス東部ロレーヌ地方生まれ。1973年にデビュー作を発表し、ユーモアと皮肉を織り交ぜた文体で注目を集めた。 1999年の長編『Je m'en vais（邦題：ぼくは逃げ去りたい）』でメディシス賞を受賞。 作品は世界各国で翻訳・出版され、多くの読者に支持されている。 近年は短編作品にも挑戦し、文学の新たな表現可能性を追求している。

ジャン・エシュノーズ